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河村君からの質問③

【質問・前回までの話】
動詞が「知っている」や「覚えている」の知覚、記憶系の他動詞の場合、その目的語のwhatは関係代名詞とも疑問詞とも解釈ができる。もし「こと・もの」の訳語がつくなら関係代名詞、「何」の訳語がつくなら疑問詞と解釈したことになる。
He doesn’t know what I want.
私が欲しいものを彼は分かっていない。
私が何が欲しいのかを彼は分かっていない。
【回答】
同じ問題集の「第2問の問1」にこの様な例文が載っています。
⊿留守中に起こったことを秘書は上司に伝えた。
The secretary informed her boss of what had happened while he was away.
この解説には「疑問代名詞のwhatで導かれる間接疑問文」となっていますが、これも「関係代名詞」とも解釈ができます。だって、「起こったこと」は「こと・ものwhat」の関係代名詞の訳語ですから。もしこれを「何が起こったかを」と訳出すると疑問代名詞になります。だから、この河合塾の先生は関係代名詞と疑問代名詞の区別が分かっていないのだと思います。
主節の動詞がsay、tell、informなどの伝達・発言系の他動詞の場合、その目的語のwhatは関係代名詞とも疑問代名詞とも解釈ができます。こんな具合です。
Please tell me what happened while I was out.
私が外出中に何が起こったのか話してください。(疑問詞)
私が外出中に起こったことを話してください。(関係詞)

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