Skip to content

河村君からの質問①

河村君からの質問
【質問】
⊿科学とは何なのかあまり分かっていない人たちは、科学の力を過大評価しがちである。
People who don’t really know what science is are apt to overestimate the power of science.
これは河合塾が出している語句整序問題集の第3章、「関係詞、接続詞、前置詞など、語句と語句あるいは節と節などをつなぐ語(句)が選択肢にある場合」の第1問の英語です。
解説にはこうあります。
knowの目的語全体がwhatで導かれる名詞節の場合である。つまり、次のように考えればよい。
①science is ▲(補語)「科学は▲である」(▲は何かの語の代わりということにする)
②knowの目的語を▲と仮定する
③①と②を合体すると、×××(図がここに入ります)
(後ろの▲は補語の役目をしているので、<補語の関係代名詞>であるthatになり前に出る)
④▲thatとなるので、ここで<先行詞を含むwhat>に変える
⑤そうすると、know what science is という形ができあがる。
僕はwhat science isが間接疑問文だと思うのですが、薮下先生のお考えを聞かせてください。
【回答】
河村君!君の質問が一番最初だったのですが、返答がおくれてしまってごめんなさい。
この説明は意味不明ですね!だって、「科学は▲である」の▲と、「knowの目的語を▲と仮定する」の▲との区別がつきません。説明が下手っぴです。
次に、「▲thatとなるので、ここで<先行詞を含むwhat>に変える」というのが分かりません。the thing(s) whichがwhatになるのなら分かりますが、▲ thatはwhatにはなりません。こんな具合です。
彼が一番必要としているものは十分な休息です。
The thing which he needs most is a good rest.
=What he needs most is a good rest.
質問の英文が同じようになるかというと、なりません。
人は科学とは何かをあまり分かっていない。
=People don’t really know the thing which science is.(×)
People don’t really know what science is.(◎)
どうしてかというと、「the thing whichS+V」のVが一般動詞の場合は良いのですが、Vがbe動詞になると上手く行きません。つまり、the thing which A isは変な英語だということです。だから、この河合出版の問題集はthe thing whichとせずに▲thatなんてやったのでしょう。でも、こんな説明を書籍でやってはダメです。これは質問に来た生徒を煙に巻くやり方です。
そもそもwhat A isという形は「関係代名詞whatの特殊用法」なので、the thing(s) which = whatにはならないわけです。
あ、ちょっと用事ができたので、続きは明日にします。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*