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Vintageはクソ参か?!(31)

今回はちゃんとVintageについて書きます。結果の不定詞でnever toが扱われていないこととか、両方とも名詞用法なのに設問120と134を区別する理由が分からないなど、気に入らないところがたくさんあるのですが、目を瞑ります。ここではSection047「完了不定詞」の「しっかり整理007」に突っ込みを入れようと思います。
しっかり整理007
(1)seemとVが同じ時の場合→to doを用いる
It seems that he is ill(現在+現在)=He seems to be ill.
It seemed that he was ill.(過去+過去)=He seemed to be ill
(2)seemよりもVが前の時の場合→to have doneを用いる
It seems that he was ill(現在+過去)(=He seems to have been ill.
It seems that he has been ill.(現在+現在完了)=He seems to have been ill.
It seemed that he had been ill.(過去+過去完了)=He seemed to have been ill.
*Vが過去形のとき現在完了形のときでは、to have doneという同じ形になることに注意。どちらの意味になるのかは、文意から判断しなければならない。
先ず、「seemよりもVが前の時間の場合」に「現在+現在完了」が分類されているのがダメです。そして、「Vが過去形のときと現在完了のときでは、to have doneという同じ形になることには注意」というのがイケません。
彼は今日まで1週間ずっと調子が悪いみたいだ。
It seems that he has been ill for a week.
この英語は正しい英語です。でも、これを「しっかり整理007」の様にイコールでは結びません。
彼は今日まで1週間ずっと調子が悪いみたいだ。
It seems that he has been ill for a week.
He seems to have been ill for a week.
どうしてかというと、seems to have beenと聞くと、ネイディブはこちらの方を思い浮かべるからです。
彼は前は調子が悪かったみたいです。
It seems that he was ill.
=He seems to have been ill.
つまり、「現在+現在完了」は「seemよりもVが前の時の場合」ではなく「seemとVが同じ時の場合」だとネイティブたちは考えているわけです。だから、「どちらの意味になるのかは、文意から判断しなければならない」なんてことは言えないということです。だって、現在基本形も現在完了形も、どちらも同じ現在形の仲間なのですから当然です。もし「彼は今日まで1週間ずっと調子が悪いみたいだ」と言いたいのだったら、He seems to have been ill~を使わずにIt seems that he has been illをネイティブは使います。
言葉は算数ではありません。だから「しっかり整理007」の様には整理できないということです。前回の「イチから鍛える英語長文500」も、今回のVintageも、横井君の指摘でした。横井君!君はなかなか頭が良いですね!

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