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Vintageはクソ参か?!(27)

前回からVintageに載っている128の説明について考えています。
メアリは一緒に働きやすい。
It is easy to work with Mary
形式主語Itの真主語はto work with Maryですから、「メアリと一緒に働くこと」をeasyだと判断しているのが分かります。この easy は「物事」の判断ですからルール通りです。
メアリは一緒に働きやすい。
Mary is easy to work with.
でも、このように「人のMary」を主語にすることはルールに違反するはずですが、この英語は正しい表現です。どうしてかというと、次の条件を満たしているからです。
①不定詞句の末尾に人主語を入れて文が成立する
②easy to work withが「物事の判断」から「人の性質」になる
それではいくつか例を挙げて①、②の条件を満たしているかどうかみてみましょう。
⊿彼はだまされ易い。
He is easy to deceive.
①→to deceive him
②「だますのが簡単」ではなく「(話者から見て)だまし易い→(彼は)だまされ易い」
⊿彼は手強い相手だ。
He is tough to beat.
①→to beat him
②「打ち負かすのが難しい」ではなく「手強い」
⊿彼女は頑固な性格だ。
She is difficult to please.
①→to please her
②「喜ばせるのが簡単」ではなく「頑固だ」とか「頭が固い」
⊿彼女は話しかけやすい人だ。
She is easy to talk to.
①→to talk to her
②「話しかけるのが簡単」ではなく「話しかけやすい」
ですから、前回も書いたように「(メアリーは)一緒に働くのが簡単である→働きやすい」と発想すること自体が誤りなわけです。あ、不定詞句の末尾に主語を入れて文が成立するのは、「物主語」でも同じです。こんな具合です。
⊿この問題を解くのは僕には簡単だ。
This problem is easy for me to solve.
→to solve this problem
⊿このペンは僕には書きにくい。
This pen is difficult for me to write with.
→to write with this pen
「快不快・難易・安全危険・不可能の意味の形容詞」をまとめておきます。これはVintageの「整理して覚える014」<A is +形容詞+to do>の形で用いられるおもな形容詞と同じですが、Vintageは「整理して覚える009」も同じ形で用いられることに気がついていないのがおバカですね。
「難易」difficult, hard, tough ⇔ easy
「危険・安全」dangerous ⇔ safe
「快不快」comfortable ⇔ uncomfortable
「不可能」impossible

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