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Vintageはクソ参か?!(18)

93  I don’t think he will stop by my office.  But if he (   ) while I’m out, give him more information about that.
①came・・・・・②will come  聖マリアンナ医科大学
③should come・・④had come
「立ち寄らないと思う。でも万一~」
●If S should do~, S’ would do.「(万一)Sが~すれば、S’は~するだろう」
「彼は立ち寄らないと思う」と述べてから、「(万一)彼が外出中に来たら」というこれから起こることについての仮定をしているので、if S should doを用いる仮定法となる③should comeを選ぶ。本問では、主節が命令文になっていることに注意。If S should doを用いる仮定法では、主節に直説法や命令文が来ることもある。
!  注意「(2)If S should do~, S’ would [could/ might / should] do~.」のshouldを使った仮定法の場合、主節はS will [ can / may ] do~などの助動詞の現在形を用いた直説法の文や、動詞の原形を用いた命令文になることもある。
Vintageの説明がかなり変です。前回考えたように、この設問は主節の内容からではなく、直前文の内容から判断しなくてはいけません。すると、「彼が外出中に来たらというこれから起こることについての仮定」は次の2つが考えられます。
希望の仮定
私がいない間に彼が来たら、それについてもっと情報を彼にあげてください。
If he comes while I’m out, give him more information about that.
失望の仮定
もし万が一彼が来たら、それについてもっと情報を彼にあげてください。
If he should come while I’m out, give him more information about that.
「これから起こることについての仮定」なのだから、今を悔やむ①came、昔を悔やむ④had comeが消えます。②will comeはif節の中ではあり得ないので、正解は③だと判別できます。聖マリアンナ医科大学の設問はたったそれだけの問題です。そして、ここでちゃんと教えてあげないといけないのは、1つの主節に対して、条件節には「希望の仮定」と「失望の仮定」の2つの可能性があるということです。これが分かってないと類題が解けません。つまり、選択肢が差し替えられると分からなくなります。
でもVintageは、ひつこいくらいに「if S should do~」に続く主節の内容について説明しようとします。最後には、だめ押しで「S’ would do~」以外にも「主節はS will [can / may ] do~などの助動詞の現在形を用いた直接法」にもなると話を広げます。書いた以上はこの2つの違いについてVintageは説明しないといけません。
⊿万一失敗しても、またやるつもりです。
If I should fail, I will try again.
If I should fail, I would try again.
この例文は江川泰一郎氏の『改訂三版・英文法解説』(金子書房)から引用しました。主節がwillの場合は、万に1つでもまだ失敗する可能性があると思っているので、「妄想」ではなくて「現実」時間の直説法が使われています。一方、主節がwouldの場合は万に1つしか可能性がないと思っているので、妄想時間のwouldなのです。これを説明してくれないと、いきなり「主節はwill [can / may] do ~などの助動詞の現在形を用いた直説法の文」になると言われてもわけがわかりません。さらに言うと、willだけじゃなくてcanやmayまで持ち出されてはもう収拾がつきません。何度も言いますが、書くなら説明してください。説明しないのなら書かないことです。
万が一君が遅れたら、僕らは出発できないよ。
If you should be late, we cannot start.
万が一君が100満点取ったら、君を尊敬するかも。
If you should get full marks, I may respect you.
これも、実現可能性が万に1つはあるんだ!という希望の直説法です。逆に万に1つしかないと失望しているのならcouldn’tやmightにします。でも、そんなことなら、こういうのもアリですよ!
万一時間があったら、僕と一緒に行って欲しい。
If you should have time, I want you to go with me.
これなんかは「will [can / may ] do」でも命令文でもありません。Vintageが主節の内容に拘っているのなら、この例文も載せないといけません。結局、Vintageの説明は、その問題の解法とは全く関係のないところで詳細です。だから、その説明を読んでも類題は解けません。

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