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Vintageはクソ参か?!(13)

115 もっと注意をしていれば、彼はそんな間違いをしなくてすんだのに。 京都女子大
Greater care [ a / from / have / him / prevented / making / such / would ] mistake.
→Greater care would have prevented him from making such a mistake.
Greater careを主語にして、述語動詞をwould have preventedでまとめ、主語に仮定の意味を含む仮定法過去完了の文章を作る。「もっと細心の注意が彼をそんな間違いをすることから妨げたであろう」が直訳。
先ず、直訳だからといって、このpreventを「妨げる」と訳しちゃいけません。 prevent の原義は「①人間の力ではどうしようもないものが人を妨げる」か「②人や人の行為が災難を防ぐ」の2つです。言い換えると、「邪魔をする」か「抑える」かです。問題の文意からすると、「間違いを犯すのを邪魔する」じゃなくて「間違いを犯すのを抑える」の方です。こんな具合です。
これまで以上に注意を払うことが、もしかするとそんな間違いを犯すことから彼を防御してくれたかもしれない
Taking greater care would have prevented him from making such a mistake.
このfromはここでもやったように「禁止・抑制の from」ですから、「そこから人を引き離す」が原義です。preventも「意図する行為」から人を引き離せば「妨げる」、「災難」から人を引き離せば「防ぐ」になるわけです。だから「注意間違いを犯すことから妨げる」とやると日本語が崩壊してしまいます。日本語になってない訳文は「直訳」ではなくて「誤訳」です。
さて、Vintageの正解とはちょっと違っていることに気が付いたと思います。どうしてgreater caretaking greater careにしたのかというと、greater careだと「これまで以上の高度な配慮」くらいの抽象名詞で、具体的な彼の行為とは全く別のもになってしまうからです。そもそもcareという心の状態には動きはなく、心に抱いている「関心」や「心配」を表現しているだけで、「注意する」という心の動きを表現しようと思うとtake care of Aとかgive care to Aにしないといけません。
こんな変な英語を出題した京都女子大の出題委員の先生もダメですが、それを問題集に掲載したVintageもどうかと思います。

4 Comments

  1. 部活で忙しい wrote:

    仮定法の配布プリントの11番の
    I am sorry〜からI wishへの書き換えが全般的にわからないので、できればでいいので教えて欲しいです

    土曜日, 11月 25, 2017 at 10:30 AM | Permalink
  2. yabu wrote:

    部活で忙しい君!勉強と部活とを両立させるのって、口で言うほど簡単ではありませんよね。薮下たち教師は、さも当たり前の良いに「両立させろ!」と言いますが、薮下の高校時代を振り返ると、そんなこと全くできませんでした。本当に頭が下がります。さて、配布したプリントについては、薮研の「ヤバイ英文法」の目次を見て、該当する項目を読めば分かるようになってます。ご質問のI wish+仮定法なら、「I wish+仮定法」という記事を読んでください。それでも分からなければまた質問してください。

    土曜日, 11月 25, 2017 at 12:25 PM | Permalink
  3. 部活で忙しい wrote:

    ありがとうございます
    早速ヤバい英文法見ました
    すごいわかりやすかったです。
    これからも薮研をしっかり活用したいです。
    あと、これからもクソ参企画続けてください

    日曜日, 11月 26, 2017 at 12:59 AM | Permalink
  4. yabu wrote:

    お役に立てれば幸いです。

    日曜日, 11月 26, 2017 at 9:05 PM | Permalink

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