Vintageはクソ参か?!(6)
52 You ( ) talk about yourself if you don’t want to. 九州ルーテル学院大
①don’t have to・・・②don’t have
③have not to・・・・④have not
「~する必要はない(不必要)」を表す①don’t have toならば文章が成立する。
③have not toはVintageだけじゃなく、他の問題集でもよく見る選択肢です。実はこのhave not toという表現は時代が時代なら「成立する」表現なのです。have not toを使っていたのはずいぶん前のことで、今はもう使いません。でも問題には「現代英語の用法に限定する」という条件なんて付きませんから、前に成立していた表現も正解であることに違いありません。だから、こんな問題を作る大学には行かないことですね。
さて、have not toが自然な表現で、don’t have toの方がちょっと異常なんだということを説明しておきます。
⊿君は魚を生で食べるべきではない。
You ought not to eat the fish raw.
不定詞を否定する時には、toの前にnotがつきます。だからought toの否定形はought not toなのです。これは「ことシリーズ」の否定形でも同じでしたね。
⊿僕が行くこと・行かないこと
for me to go
for me not to go
⊿今夜は外出しない方がよい。
You had better not [to] go out tonight.
このnotの位置もルール通りで、もとはhad better to goのtoが脱落して原形不定詞になっているのですからね。もちろんhad betterを1つの助動詞の塊だと考えても同じことです。さて、いよいよhave toです。ought toの否定形がought not toなのですから、have toの否定形もhave not toになるのが自然です。イギリス英語では昔はhave not toと言ってました。ところが、米語では発音のし易を優先したいので、hafta(have toが実際に発音される時の音)のセットを崩したくなかったのでしょう。
そういうわけで、don’t have toもhave not toも文章は成立するわけですから、九州ルーテル学院大はもう少し選択肢を考えて出題してほしかったですね。それにVintageはこの問題を掲載しない方がよかったと思います。
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