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英語って、主語がなくてもいいんです!(7)

英語がどこか欠けてると思ったら、それは「省略」です。「美女と野獣」の歌も主語と動詞がほとんど省略されてましたね。そして、主語の場合は「登場人物」と「テーマ」を考えることで、欠けている主語が補えました。
前回やったサビの部分の3つ目の歌詞にも欠けてる部分があります。
Ever just the same.
Ever a surprise.
Ever as before.
Ever just as sure as the sun will rise.
as beforeは「前もそうだった様に」の意味の副詞ですから、3つ目の歌詞の中身はEverしかありません。そして、このeverもalwaysと同じ「いつもそうだ」の意味の副詞です。つまり、この3つ目の歌詞は副詞しか出てこないわけです。ま、「前もそうだったように、今もいつもそうだ」と訳しておいても良いのですが、このままでは何が言いたいのかよく分かりません。
省略の基本は「前に一度出てきたから2度目は省略」です。だから、省略がありそうな文とその直前の文とをよく見比べてみるのが省略を見抜く一番の方法です。そして、英語は省略の痕跡を残すために、同じ形や構造を途中まで繰り返します。こんな具合です。
「この問題解けるよね?」「もちろん!」
“You can solve this question, can’t you?”
“Sure! I can ××.”
中学の時に習った応答文です。一度出てきたものを繰り返すと、「この問題、解けるよね」「もちろん、この問題が解けます」みたいな、たどたどしい応答文になるので、二度目のsolve this questionは省略します。でも、canは省略の痕跡として繰り返します。もう1つ見てみましょう。
「この秋にアメリカに行くの?」「まだ決めてないんだけど、そのつもり」
“Do you want to go to the United States this fall?”
“Though I haven’t absolutely decided yet, I intend to ××.”
これも省略の痕跡としてtoが繰り返されていて、その先の部分が省略されています。じゃあ、美女と野獣の省略はどうでしょうか。

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