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英語って、主語がなくてもいいんです!(2)

「美女と野獣」の歌詞はこんな具合に始まります。
Tale as old as time
True as it can be
Barely even friends
Then somebody bends
Unexpectedly
ほらね!主語がないでしょ。あ、最後だけは主語のある、ちゃんとした英語になってます。こんな具合です。
突然、どちらかが[どちらかに]心惹かれる。
Then somebody bends [to the other] unexpectedly.
あ、somebodyを「誰かが」とやってしまうと、「美女と野獣」以外の誰かになってしまいます。この歌の登場人物はあくまで「美女と野獣」、「男と女」ですからね。普通ならone of themになってるはずです。さらに、bendも変です。bendは人が主語なら普通は「妥協する」の意味で使います。こんな具合です。
僕はずっと君に遠慮してきたんだからね。
I’ve bent backward for you.
でも、これはラブソングですから、「心を傾ける」から「惚れてしまう」くらいの意味で使っているのでしょう。こんな具合です。
僕は君のことが好きになってしまった。
I have bent my heart to you.
bentが歌の中に出てくると違和感がないのですが、こうやって文にすると変ですよね。こんな状況ではbendは普通は使いません。このsomebody bendsを「誰かが変えてしまった」とか訳すと意味不明です。さて、次回はいよいよ主語のない部分の意味を考えましょう。絶対に「友だちとすら呼べない2人が、誰かが変えてしまった。予想もできない方向へ」なんて訳しちゃだめですよ!

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