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岩間君の挑戦(31)その3

問題
「原発の是非」
原発は必要である。
答案
I agree with this opinion, but the Japanese government should decrease the number of nuclear power plants, because ways of power generation except for nuclear power generation don’t supply stable electric power.  The Japanese government should promote the new policy.  The Japanese government promotes both renewable energy and nuclear power generation.  Nuclear power compensates for lack of energy generated by renewable energy.  By doing so, it is possible for the government to avoid the risk by nuclear power plant disasters and get stable electric power.  It’s necessary for us to think about the relationship of “risks and benefits,” an expression of economics.
<読者への挑戦>
答案の赤い部分が間違っています。どうして間違っているのか、そしてどうすれば正しい英語になるのかを考えてみてください。
<添削>
前からずっと「原発の是非」についての岩間君の自由英作文を添削しています。
政府は原発事故が起こる危険性を避け、電気を安定供給することができる。
It is possible for the government to avoid the risk that nuclear power plant disasters will occur and get stable electric power.
「リスク」=「原発事故が起こること」ですから、この2つは同格関係です。日本語では「原発事故による危険性」とか「放射線被害によるリスク」なんて言うので、英語にするのにbyを使えばよさそうな気がします。でも、byを使うのはこんな場合です。
目標は燃料デブリスを回収することでリスクを下げることだ。
The objective is to reduce risks by retrieving fuel debris.
あ、「燃料デブリス」というのは、原子炉の事故で炉心が過熱し、溶融した核燃料や被覆管、原子炉構造物などが冷えて固まったものだそうです。ほらね!これは「リスク」=「燃料デブリスを回収すること」じゃないので同格ではありません。リスクを下げるための「手段・方法」ですからこの場合はbyで良いわけです。
同格のofを使っても書けます。
政府は原発事故が起こる危険性を避け、電気を安定供給することができる。
It is possible for the government to avoid the risk of nuclear power plant disasters and get stable electric power.
さて、「同格」はthatとofだけじゃありません。こんなのもあります。
彼がそこへ行くという決心は揺るがない。
His decision to go there is hard and fast.
この不定詞のtoを「同格のto」と言います。不定詞は「まだやってないこと、これからやること」ですから、同格のtoも未来のことを言う時に使います。もともとは動詞の後ろのto不定詞でした。薮研のここで勉強した動詞です。
彼はそこへ行くことに決めた。
He decided to go there.
まとめると、「BによるA」という日本語に惑わされて、同格関係「BというA」を見落としてはいけません。「同格のthat」は使える名詞が限られているので、「同格のof」を使ってA of Bingで表現すると間違いありません。でも、不定詞と仲の良い動詞が名詞化した場合には「同格のto」で飾ります。
あ、駿台予備校の榎田先生の言葉を借りると「同格はthatは使わずにofで逃げる。未来だったらto!」で決まりです。

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