岩間君の挑戦(13)
<2005年度・慶応経済・B)>
あなた方の事業が日本で成功を収めるためには、問題点が2つあると思います。まず、メニューの価格を下げるべきです。あなた方の店舗の近くには塾や学校があります。あなた方の店でたくさんの学生に昼食や夕食を買ってほしいと考えるなら、飲み物も含めて値段は1000円未満にしなければはなりません。次に、平均待ち時間が長すぎます。20分待つよりもむしろコンビニに行くほうを選ぶ、という人が多数出てくるでしょう。待ち時間は今のレベルの半分以下に短縮することを提案します。
I think there are two problems for your business to be successful in Japan. First, the price of food and drinks should be lowered. Your shop is located near a cram school and a high school. If you expect many students to buy their lunch or supper at your shop, the total price, including drink, must be under 1000 yen. Second, the average waiting time is too long. Many people will choose to go to the convenience store rather than wait for 20 minutes. I suggest that the waiting time should be reduced to less than half of your present standard.
<読者への挑戦>
赤本が作った慶応経済の解答例の赤い部分が間違っています。どうして間違っているのか、どうすれば正しい英語になるのかを考えてみてください。
<正解>
2006年度、2007年度と続けて、解答例にミスはなかったので、ブログのネタに窮してました。もうこのまま正解例の失敗がなくなってしまうのではないかとちょっと心配でしたが、ほっとしてます。
さて、今回の赤本のミスは、英語にする前の日本語が曖昧なことに起因してます。こんな具合です。
「あなた方の事業が日本で成功を収めるためには、あなた方が解決しなければならない問題が2つあります」
青い部分がないので、解答例はこんな変な意味になってしまってます。
▽あなたたちの事業が日本で成功を収めるための2つの問題
two problems for your business to be successful in Japan
この誤解を避けるためには、for your business to be successful in Japanを文頭に回します。こんな具合です。
▽なた方の事業が日本で成功を収めるためには、問題が2つあります
For your business to be successful in Japan there are two problems.
こうしても、やっぱり曖昧で「解決しなくてはならない問題」じゃないと言いたいことがハッキリしません。こんな具合です。
▽なた方の事業が日本で成功を収めるためには、解決しなくてはならない問題が2つあります。
For your business to be successful in Japan there are two problems you need to solve [address].
これで良い英語になりました。addressは覚えておいてください。中学生でも知っていて意外な意味がある単語で良く出題されます。address the problemで「問題に取り組む」とか「問題に対処する」です。
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3 Comments
ぼくの使っているノートの表紙に
If I were an angel,could I send my favor to everyone all the world?
と書いてあるのですがなぜIなのにwereが使われているのですか?
このwereは「妄想記号」です。「僕が天使なら」って、現実には考えられませんよね。妄想時間=現実時間ー1で仮定法は表現します。I wasでもOKですが、I wereは普通じゃないので、妄想だということが強調されるわけです。いつもと違うことをやることで、強調されるものがあるのです。面白いでしょ。
なるほど!ありがとうございます!
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