Skip to content

林君からの質問(2)

河合出版の『やっておきたい英語長文700』とZ会の『リンガメタリカ』に共通して出てくる英文。
The nation has begun to have a decreasing importance as individuals and communities, gaining access to globally shared knowledge and culture, are affected by economic realities that come and go over the boundaries of the state.
河合出版の訳語
個人や地域社会が、世界規模で共有されている知識や文化を利用できるようになり、国境を越えて行き来する経済の実態に影響を受けているため、国家は重要性を低下させるようになった。
Z会の訳語
個人と地域社会が世界規模で共有されている知識や文化を利用する際に、国境を越えて行き来する経済的現実に影響を受けるにつれ、国家の重要性は減少し始めている。
さて、今日は gaining access to globally shared knowledge and cultureの「, -ing」を考えます。林君はこれを付帯状況分詞構文だと考えてるようですが、もしこれが付帯状況分詞構文なら、分詞化してるgainの主語が前文の主語と一致しないといけません。こんな具合です。
国家が世界規模で共有されている知識や文化を利用する。
The nation gains access to globally shared knowledge and culture.
これは「国家の重要性が低下する」ことと矛盾します。だから主語はthe nationじゃなくて、直前のindividuals and communitiesじゃないといけません。こんな具合です。
個人や地域社会が世界規模で共有されている知識や文化資源を利用する。
Individuals and communities gain access to globally shared knowledge and culture.
そして、もし付帯状況分詞構文なら、直前のasは前置詞で「資格のas」じゃないといけません。こんな具合です。
個人や共同体として、国家の重要性の低下が始まった。
これも頓珍漢(どんちんかん)な文になります。「個人や地域社会としての国家」なんてあり得ませんからね。このasは昨日考えた通りで、「資格のas」じゃなくて「理由のas」で接続詞でしたね。以上から、この「, -ing」は付帯状況分詞構文ではないということが分かります。「, -ing」は必ずしも付帯状況分詞構文とは限らないわけです。
じゃあこの「, -ing」は何かというのは次回のお楽しみです。河合塾もZ会も「, -ing」についてははっきりと説明していないのが気になります。
あ、さっき鈴村君から聞いたのですが、現在薮研にコメントしようとしてもできない状況だと分かりました。現在、サーバを管理している中西先生に問い合わせています。もうちょっと待っていてくださいね。それから、榊君!添削は完了してます。午前10時くらいまでなら学校にいます。会えなくても机の上に置いておきますから、持って行ってくださいね。

7 Comments

  1. watayan wrote:

    コメントが残せるようになったかテストです。

    水曜日, 8月 17, 2016 at 3:48 PM | Permalink
  2. 鈴村 wrote:

    正常になりました!
    ありがとうございます。
    単語シート100枚印刷をお願いします。
    次に印刷する長文を選定したいので朝伺います。

    水曜日, 8月 17, 2016 at 6:53 PM | Permalink
  3. yabu wrote:

    わたやん先生!ありがとうございました。

    水曜日, 8月 17, 2016 at 6:58 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    了解です。待ってます。

    水曜日, 8月 17, 2016 at 6:58 PM | Permalink
  5. 高3生 wrote:

    こんばんは。
    同志社大学を受けようと思っているのですが、単語数はどれくらい必要ですか??シス単だけじゃ足りませんか??
    よろしくお願いします。

    木曜日, 8月 18, 2016 at 12:03 AM | Permalink
  6. yabu wrote:

    高3生さん!同志社大学の英語は標準的な「良問」なので、シス単1冊を完璧にマスターしておけば十分です。「良問」な分、皆もそれなりに得点してくるので点差があまりつかず、英語で合否が決まることはありません。逆に、英語で失敗するとちょっと厄介です。シス単を早く仕上げて、実際に過去問を解いてみるといいでしょう。長文2題は抵抗感なく読めると思います。内容一致問題はマーカ抽出法が使えます。問われている文法や熟語・構文もとても基本的なものばかりです。最後の会話文も標準的な「良問」です。配点が高い分、注意が必要なのは、長文中の和訳問題と会話文中の英作問題でしょうか。いずれにしても自分の苦手な出題形式を見つけて、早めに対策を講じておくことです。英作文は短文暗記のレベルですから添削は不要です。でも、和訳に自信がなければ持ってきてください。添削してあげますよ。

    木曜日, 8月 18, 2016 at 2:20 PM | Permalink
  7. 高3生 wrote:

    ご丁寧にありがとうございました。
    また宜しくお願いします!

    金曜日, 8月 19, 2016 at 12:10 AM | Permalink

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*