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住田くんからの質問(2)

<質問>
これは2013年度、中央大学法学部の大問Ⅰの第1段落です。
There may be nothing more important than human cooperation.  Whenever more pressing concerns seem to arise―like threat of a deadly virus, an asteroid impact, or some other global catastrophe―human cooperation is the only remedy (if a remedy exists).  Cooperation is the stuff of which meaningful human lives and successful societies are made.  Consequently, few topics will be more relevant to a maturing science of human well-being.
赤本の訳はこうなっています。
人間が協力することよりも大切なことはないかもしれない。例えば、致死性の高いウィルスの脅威、小惑星の衝突、その他、地球規模での大惨事など、緊急の問題が生じるような場合にはいつも、人間が協力することが唯一の解決策である(もし解決策があるとすればだが)。協力することで、人生は有意義になり、社会は成功する。したがって、発展中の人間の幸福に関する科学と、より関連をもつような話題はほとんどないだろう。
下線部の訳が僕には良く分かりません。人間が協力すれば人生は豊かになり、社会はうまくいって、人間は幸せになるのだから、世間の話題は人間の幸福に関する科学と関連する話題であふれていないといけないと思うのですが、赤本の訳では真逆になってます。これって本当に正しい訳なのでしょうか?
<回答>
前に話題になっていたコンマは中央大学の作問ミスでしたね(あ、赤本の校正ミスの可能性もありますが)。でも、今回は赤本の誤訳です。もう本当に嫌になってしまいますね。こんな本を使って英語なんて勉強できないですよ。
この英文は「クラスの中で、健児くんよりも足の速い子はいない」が「クラスの中で健児くんが一番足が速い」と同じ意味であることが分かれば訳せます。つまり、こうやってやれば良いのです。
僕らの身の回りの話題は、成熟の域に達している人間の幸福の科学への関連性が一番高い
でも、赤本の訳語では、住田くんの言うとおりで、人間の幸福の科学と関連をもつ話題が僕らの身の回りからなくなってしまうことになってます。これは「~幸福に関する科学と、より関連をもつような話題はない」の「点」で文が一度区切れてしまうのが原因です。ほらね!コンマや点は結構文意を左右するでしょ!

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