匿名希望くんからの質問(8)
<質問>
早稲田文学部大問Ⅱ(A)を「逆マーカ抽出法」で解く企画、とても楽しく読ませていただきました。僕は早稲田は受験しないのですが、「逆マーカ抽出法」を使ってセンター現代文を解いてみると、正解率が今までよりも随分上がったので喜んでいます。
ところで、Reading Drill第24回(8)の内容について質問があります。比較ポイントを絞って選択肢を比べるのはとても有効だと思うのですが、僕にはstudy(研究)とresearch(調査)の区別がよく分かりません。辞書にはresearchにも「研究」の意味があると書いてあります。おなじ「研究」でstudyとresearchはどう違うのでしょうか?
<回答>
匿名希望くん!君の過去問答案を東進が添削したものを拝見しました。実は、別の子の添削もいくつか見る機会がありました。聞くところによると、過去問5教科10回分の添削費用が約7万円くらいするそうですね。あ、同じ答案の再提出も可能だということでした。薮下は、この添削が東進の講座を受講している子たちへの無料サービスだと思っていたので、精度の低さも仕方がなかなと思っていたのですが、有料なら話が別です。ちょっとこれはお金が取れるレベルではないですね。ハッキリ言ってぼったくりです。気になる添削があれば、薮下が見てあげますからまた持ってきてください。
さて、ご質問のstudyとsurvey、researchの違いですが、3つに共通するのが「興味や関心のある事柄や状況、人物について詳細に調べること」です。だから、「研究すること」という共通の訳語が付いているわけです。違いはと言うと、こんな具合です。
study=書籍によって、学校や大学でいろんな分野の学問的知識を獲得する行為
survey=アンケートや測量によって、人の意見を集約して実態を把握したり、地図を作ったりする行為
research=学術的な研究や実験によって、新たな事実を発見したり、仮説を証明しようとする行為。
この3つの違いを問う問題は大学入試だけでなくTOEICにも出題されますが、大体こんな風に覚えておくと区別がつきます。
いろんな本やネットを調べて見ると、語源からこの3つの違いを説明しているものが結構あります。「re=再」+「search=調べる」=researchで「再三再四調べる」から「研究する」とか、「sur=上」+「vey=view=見る」で「上から見る」から「調査する」などの類です。薮下も連想記憶術のところでやってますが、これは語義を覚える手助けにはなりますが、類義語を区別するのにはあんまり役に立ちません。だって、その語が「どの様にしてでき上ったのか」と、いま実際に「どの様に使われているのか」とは関係がないからです。ここは覚悟を決めて覚えるしかありません。
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