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乾君の挑戦・その6

<問題>
1147年、藤原実能(ふじわらのさねよし)、円融寺(えんゆうじ)跡を領有、ここに山荘を営み徳大寺を建立。後の家名となり、徳大寺家が山荘を世襲。
<答案>
In 1147, Fujiwara no Saneyoshi took possession of the ruins of Enyu-ji Temple and built a villa and Tokudai-ji Temple in the grounds. The name of the temple was eventually made the family name.  They owned the villa by succession.
<読者への挑戦>
赤い部分の英語が間違っています。さて、どうしてそれが間違っているのか、またどうすれば正しい表現になるのかを考えてみてください。
<添削>
皆で一緒に考えた英語が、龍安寺の英語のパンフレットになる企画の4回目です。この日本語は、パンフレット冒頭の年表の一部です。年表はここまでにして、次回は「はじめに」の内容を英語にしてみましょうね。
さて、今日は最終文のTheyを考えます。ポイントは前回説明したことと同じです。つまり、本文中に登場する複数形の名詞がthey、their、themにならないといけません。すると、答案に出てくるtheyはa villa and Tokudai-ji Templeを指していることになります。これ以外に複数形の名詞(名詞が複数個あつまったもの)は出てきませんからね。
山荘と徳大寺はその山荘を代々領有した」??
おそらく今井君は、「徳大寺家の人々」のつもりでtheyを使ったのでしょうが、the Tokudaij family はでてきません。もし the Tokudaiji family を使ったとしても、それは単数形ですから、theyにはならないのです。だから、Theyではなくて the Tokudaiji family を主語にすることを考えます。そして、本当は「代々引き継がれる」のと「所有するown」のはちょっと違います。「徳大寺家が所有していた」では、「代々引き継がれる様子」が表現できませんからね。でも、乱暴にownを使って英語にするとこうなります。
徳大寺家の人が代々継続的にその山荘を所有した。
The successive generations of the Tokudaiji family owned the villa.
でも、これはあまりキレイな英語じゃありません。なぜなら、このパンフレットのテーマは龍安寺で、それが建っている土地が昔はどうだったのかが話しの中心で、徳大寺家の人々はオマケだからです。ですから、ここは土地や建物を主語にしてやるとキレイになります。こんな具合です。
その土地と建物(別荘)は、徳大寺の人々によって代々相続された。
The estate and villa were inherited by generations of the Tokudaiji family.
<パンフレットの英語>
Fujiwara no Saneyoshi took possession of the ruins of En’yu-ji Temple and built a villa and Tokudai-ji Temple in the grounds. The name of the temple was eventually made the family name. The estate and villa were inherited by the generations of the Tokudaiji family.

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