中学の時に習った比較表現で、「Bと比べるとAも同じくらい~」の意味を表すとき、asが2つ出てきたね。
Ken is as tall as Tom.
トムと比べると、ケンは同じくらい背が高い。
2つ目のasはthanと同じ接続詞で「~と比べると」の意味だった(「接続詞asとthan」を参照のこと)。じゃあ、最初のasは一体何なのでしょうね?このasは何かと何かを結んでいる訳じゃないので、接続詞じゃないのは分かる。よく見ると、すぐ後ろには形容詞tallがあるので、このasは形容詞を飾っている。形容詞を飾るモノのことを「副詞」と呼んでいる。だから、このasは副詞!意味は「同じくらい」。だから、2つのasは形は同じでも意味や働きはぜんぜん違うんだね。
as tall 同じくらい背が高い
疑問文や否定文になると、副詞のasはsoに形を変えることがあります。でも必ずasをsoにしなければならないわけではありません。asを使ってもかまわない。逆に、これはとても格式張った堅い表現なので、asの方が良い。
Ken is not so tall as Tom.
Ken is not as tall as Tom.
トムと比べると、ケンはそれほど背が高くない。
Do you know any boy [who is]so tall as Tom.
Do you know any boy [who is]as tall as Tom.
トムくらい背の高い男の子を知ってますか?
でも、受験英語には良く出るんだよね、このnot so~as。これはもう米語では死語になってしまった表現です。何で日本の受験英語って、「いずれのおんときにか」ばかり出題するんだろうね。ま、出るモノはしょうがない。次のnot so ~asは絶対にnot as~asにしてはダメ!!なぜなら、ものすごく格式の高い硬い表現だから!
He is not so much a teacher as a scholar.(◎)
He is not as much a teacher as a scholar.(×)
彼は教師と言うよりもむしろ学者である。
He cannot so much as write his own name.(◎)
He cannot as much as write his own name.(×)
彼は自分の名前を書くことさえできない。
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