先回までの内容を簡単に振り返っておくと、空所には「受け身のことシリーズ」が入ることが分かりました。
■その少年は「車にはねられること」から逃れた。
The boy・・・escaped・・・( )・・・by a car.
・・S・・・・・・V・・・/・・O・・・・・M
■車にはねられること
being hit
to be hit
さて、どちらも「車にはねられること」の意味なのでどっちなの?!というところまで話が進みました。この問題の核心にやっとたどり着いたわけです。つまり、
escapeは動名詞と仲が良い
というのがその核心です。もし「ことシリーズ」の3つの表現が全く同じ内容ならば3つも必要はなく、1つで十分なはずです。3つあるということは、どこかに違いがあるはずですね。
■私がテニスをすること
for me to play tennis
my playing tennis
that I play tennis
この3つは全く同じ「私がテニスをすること」ではありません。次の様な違いがあります。
不定詞の名詞用法=まだテニスをやってない、これからテニスをやる
動名詞=もうテニスをやってる、何度もテニスをしてる
従属接続詞thatが導く名詞節=「まだやってない」と「もうやった」の両方
テニスをしたいのなら「まだデニスをやってない、これからテニスをする」わけですから、wantは不定詞と仲良しなわけです。動名詞は使えません。
■私は君とテニスがしたい。
I want to play tennis with you.
I want playing tennis with you.
テニスを楽しんでいるのなら、まだやってないテニスは楽しめないので、「もうテニスをやってる」方の動名詞を使います。
■君とテニスをするのが楽しい。
I enjoy to play tennis with you.
I enjoy playing tennis with you.
言い換えると、wantは不定詞と仲が良い、enjoyは動名詞と仲が良いわけです。この様に動詞によって不定詞と仲が良かったり、動名詞と仲が良かったり、両方と仲が良かったりするのです。あ、that+文と仲の良い動詞は入試に出るものが決まってますのでここでは無視してください。
escapeは「目の前にすでに迫ってきていることから逃れる」の意味ですから、「まだ起こってないこと」からは逃げられません。「もうすでに起こってること」から逃げるのです。だから正解はbeing hitです!
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