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早稲田大の内容一致問題(5)

今回は選択肢cが本文の内容と一致しない理由を考えてみましょう。
Some people claim that historical statue should not be publicly exhibited, and that they should be preserved somewhere unrelated to the former British colonies.
一部の人々は歴史的立像は皆の目に触れるところに展示すべきではなく、植民地とは関係のない所に保管すべきだと主張している。
第6段落の著者の主張の1つが次の様な内容でした。
But the men whose statues are being pulled down are not abolitionists but enslavers: owning up to their crimes is much more difficult for many British people than simply walking past them in the street.  And for other British people, having  to see these statues every day, sitting in lecture theatres and concert halls named after these men, is a daily act of violence that has become unbearable.
しかし、撤去されている像のモデルは奴隷制度廃止論者ではなく奴隷所有者だ。彼らの犯した犯罪を認めることは、多くのイギリス人にとって、単にその前を通り過ぎるよりもはるかに難しいことだ。そして、他の一般のイギリス人にとって、これらの像を毎日見なければならないこと、これらの人々にちなんだ講堂やコンサートホールに座ることは、耐えがたい日常的な暴力行為となってきてる。
一見すると、本文の内容と選択肢cは同じ事を言ってる気がします。でも、ここには論理の勝手な展開と飛躍があります。
「多くのイギリス人は過去の罪を認めるのがいやだし、立像を見ることは耐えがたいことだ」→「だから立像を皆の目に触れるところに展示すべきでないし保管場所も考えろ」
これは「間違った選択肢の作り方」の7つ目に当たります。赤本で「内容一致問題」を解くときに、「どうしてその選択肢が間違っているのか」を常に考えてください。ただ漫然と解いているだけではいけませんよ!
1.主語のすり替え
2.動詞の時制のすり替え
3.数量・程度のすり替え
4.否定表現のすり替え
5.原因・結果の逆転
6.特殊な事例の一般化
7.ストーリの勝手な展開

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