ReadingDrill第8回(4)
今回はReadingDrill第8回の2つ目の内容一致問題の解説をやります。設問の内容はこんな具合です。
⊿本文の英語によると、中国では平均して( )。
According to the passage, in China there is an average of ( ).
これは普通の内容一致問題です。つまり、「次の中から内容と一致する(しない)ものを選べ」の類とは違います。だから、いつもなら設問文からマーカを抽出して、選択肢には手を付けません。でも、この設問文から抽出できるマーカはChinaとaverageだけで、他には当てになりそうなものは何もなさそうです。こうなったら、仕方がないので選択肢に注目するしかありません。よく見ると、4つの選択肢に共通して登場する「数字」があります。そう!100です。果たして100 girlsなのか100 boysなのかは分かりませんが、100は共通してます。
(A)three to seven more boys born for every 100 girls
(B)three to seven more girls born for every 100 boys
(C)19 more boys born for every 100 girls
(D)19 more girls born for very 100 boys
ということは、これも1つの確定要素で、必ず本文中に100という数字は登場するはずです。こんな具合です。
However, population scholars aren’t so sure. [For example] Among them is Peng Xizhe, Dean of Social Development and Public Policy at Fudan University. “The major policymakers are only concerned about the total number of the population,” he says. “But now China’s population has become so complicated. On the one hand, the number is still growing. We have a very rapidly aging population. And we have the issue of people moving between the countryside and the cities. We also face the problem of a rather odd sex ratio at birth.” Current figures show 119 baby boys are born in China for every 100 girls―far above the normal human ratio of between 103 and 107 boys per 100 girls―because of the traditional favor for boys and the ability to get an abortion. This odd sex ratio means that little Lulu, along with as many as 40 million other young men, might not find a wife.
よく見ると、100が含まれる英文は2つあって、最初の方にはin Chinaと書いてあるので、これが根拠文になりそうです。さっきin Chinaはマーカとして役に立たないと言いましたが、数字の100を含む2文の中から根拠文を選択するのに少しは役に立ちましたね。
⊿中国では100人の女児ごとに、119人の男児が生まれる。
119 baby boys are born in China for every 100 girls
100が飾っているのはgirlsですから、(B)と(D)は切り捨てます。そして、残り2つの選択肢を良く見比べます。
(A)女児100人毎に、3から7人多い男児が生まれる。
(C)女児100毎に、19人多い男児が生まれる。
これは簡単な「引き算」で119-100=19ですから、100人の女児に対して19人多い男児が生まれているので答えは(C)だと分かります。103や107から100を引いてしまったら、normal human [sex] ratio(一般的な人間の男女比)になってしまいますから、注意してください。
今回のポイントは「確定要素を探し出せ」ということです。設問文や選択肢の中に「確定要素」が意外にたくさんあるものなのです。
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