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ReadingDrill第2回(2)

さて、今回は下線部訳のポイントについて解説します。
In 2006, Austin, along with his brother Jared and their friend Nick Arauz, started an organization called 88Bikes, based in the USA.
この英文が読みにくいのは、「-ed」が3つも出てくるので、3つとも動詞に見えてしまうところです。それに、コンマ-コンマの挿入も面倒です。では、先ずいつものように「前置詞+名詞」を切り出して、他の部分から区別しましょう。「前置詞+名詞」は「形容詞」か「副詞」にしかなれません。つまり、文の主要構成要素である「名詞」や「動詞」になれないので、消してしまっても文の大事なフレームは残ります。
In 2006, Austin, along with his brother Jared and their friend Nick Arauz, started an organization called 88Bikes, based in the USA.
すると、Austin started an organizationという「主語+どうした+何を」が浮き立ってきますね。ということは、それ以外は全部飾りということです。あ、along withはwithと同じ意味の前置詞です。予備校によっては群前置詞という人もいますが、「along with A=with A=Aと一緒に」です。次に、and、but、orが出てきたら、直後に注目して、直前に同じ形を探してみましょう。
his brother = Jared
and
their friend = Nick Arauz
キレイな対照形をしているのが分かりますか?英語はこの美しさが分かるようになるともう一人前です。ではもう一度「-ed」を見てみましょう。startedは動詞でした。じゃあ、残りのcalledとbasedは動詞じゃないのだから、過去分詞の可能性しかありません。ということはETの法則の③「過去分詞から始まる形容詞」、a book written in Englishと同じなわけです。
英語で書かれた本
a book written in English
これとまったく同じで、2語以上の長い飾りが前の名詞を飾っているわけです。
88バイクスと呼ばれている組織
an organization called 88Bikes
アメリカに拠点を置く組織
an organization based in the USA
そして、これがポイントなのですが、英語は左のことを右で説明します。ここでも、左にあるan organizationをcalled 88Bikesやbased in the USAが説明しているのです。ETの法則に出てくる表現は5つともそうですね。また、形式主語や形式目的語も、左でitと言っておいて、次にそれを右で説明しているわけです。
1日でこの本を読んでしまうのは難しい。
It is difficult to read this book in a day.
僕は1日でこの本を読んでしまうことが難しいと思う。
I think it difficult to read this book in a day.
この「英語は左のことを右で説明する」というのを良く覚えていてください。さて、次回は内容一致問題について解説します。

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