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ReadingDrill第1回(3)

さて、今回は設問4、5の内容一致問題について説明します。内容一致問題、内容真偽問題の解き方は「マーカ抽出法」です。これは薮研の開講科目の1つですから、興味のある子は自分で勉強しておいてください。
内容一致問題を解く鍵は、必ず本文中にあります。文章全体の流れとか漠然とした雰囲気で内容一致問題を解くことはありません。本文中の「そこ」にこう書いてあるから、正解は「ア」と言う具合に解きます。だから、ともかく本文中の「そこ」を見つけることに専念しなくてはなりません。
本文中の「そこ」のことを、正誤判別のための「根拠文」と言い、「根拠文」見つけるための手がかりとなる言葉を「マーカ」と呼んでいます。教科書に出てくる重要なところをマーカで色を付けますよね。だからマーカというのは、目立たせるための目印です。じゃあ、何がマーカになるのかというと、設問文の中に出てくる名詞です。先ず設問文の中からマーカを選び出しておいて、次に本文中にそのマーカを探します。
According to the passage, Alexander Stewart (     ) in 1846.
(A) arrived in New York
(B) bought a palace
(C) discovered a new product
(D) started a new business
固有名詞のAlexander Stewartはとても有効なマーカになります。名詞はウソをつきません。言い方を換えると、ちびまる子の話にサザエは登場しないわけです。設問中にある名詞は、必ず本文中に登場しますからね。また、数詞の1846も必ず本文中に出てきます。今回はこの2つをマーカに設定しましょう。次にこのマーカが出てくるまで本文を読み進みます。するとバカみたいに簡単にマーカがヒットします。
In 1846, an Irish immigrant in New York named Alexander Stewart opened a business on Broadway called the Marble Dry-Goods Palace, ~
例外もありますが、マーカが出てくる(ヒットする)英文がだいたい「根拠文」です。そして、設問の空所に注意を払うと、「Alexander Stewartが1846年に(  )した」が問われている内容ですから、根拠文の動詞に注目しなくてはなりません。すると、次の動詞が目に付きます。設問の(D)と比較すると正解てあることが一目瞭然です。
In 1846, an Irish immigrant in New York named Alexander Stewart opened a business on Broadway called the Marble Dry-Goods Palace, ~
Alexander Stewart opened a business
Alexander Stewart started a new business
この様に、正解の選択肢は、ほぼ同じ内容を表現する別の単語や構文で作られます。同じ内容を表現する方法は次の7つです。英語演習の授業でもやりましたね。でも、難関私大は別にして、君たちが受験する共通テストの問6以外はほとんど1と2です。
1.同じ意味の単語どうしの置き換え
2.同じ意味の構文どうしの書き換え
3.分析的表現⇔総合的表現の置き換え
4.具体的内容⇔抽象的内容の置き換え
5.比喩的表現⇔直接的表現の置き換え
6.仮定法⇔直説法の置き換え
7.能動態⇔受動態の置き換え
openもstartも「始める」の意味があります。まとめると、マーカ抽出法では、
1.その設問に独特の「名詞」をマーカとして抽出する。
2.特に、「固有名詞」や「数字」は理想的なマーカになる。
3.他の設問にも登場する「名詞」はマーカにならない。
4.1語の「名詞」が抽出できなければ、名詞相当語句(不定詞、動名詞、A of Bなど)をザックリとマーカにする。
5.それでもダメなら確定的な要素(時、場所、条件)をザックリとマーカにする。
6.やむを得ず副詞や形容詞をマーカにしても、動詞はマーカにしない。

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