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無生物主語構文が分かってないです!

「英文和訳道場・asの用法」を添削したところです。全員、無生物主語構文が分かっていなですね!こんな英文でした。
黒人問題は彼らを不本意な立場に置く。
The Negro problems place them in the false position.
「黒人問題」は人ではなく事柄ですから、大和言葉にはなかった「物主語」になっています。ですから君たちはちょっと違和感を感じたのだと思います。
もともと古代大和言葉にはモノ主語なんかなくて、絶対に人が主語でした。一方、英語はモノ主語が普通なわけです。現代日本語にモノ主語がこれだけ入り込んだのは、英語の影響がとても大きかったと言われています。
モノが主語になると、「モノが人をある状態にする・させる」の構造になり、そのまま和訳したらちょっと変な日本語になってしまいます。これはどうしてかというと、英語は「する・させる」の言語であるのに対して、日本語は「なる」の言語だからです。つまり、人やモノが目の前の状況を思い通りに「する・させる」と発想するのか、目の前の状況が勝手にそう「なる」と発想するのかの違いなわけです。
だったら、英語が「モノが人をある状態にする・させる」ならば「モノによって、人はある状態になる」と言う日本語に変換すると良いことになりますね。言い換えると、「する・させる」を「なる」に変えてやるのです。あるいは受け身にしても良いでしょう。モノ主語は理由・原因で訳します。そして文中に人があればそれを主語にして訳し直します。こんな具合です。
黒人問題によって、白人は不本意な立場に置かれています。
黒人問題によって、白人は自分の立場が不本意なものになりました。

 

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