借り物の文明・文化(3)
西洋人は情緒的な経験という点で統合失調症のような精神障害の状態だ。だから彼らは不安で、憂鬱で、絶望しているのだ。彼らは幸福だの個人主義だの自発性だの、立派な口先だけの目標を掲げはするが、本当は目標なんてないのだ。何のために生きているのか、何のために一生懸命やっているのかとと尋ねられると間違いなく口ごもる。家族のためだとか、楽しむためとか、金を儲けるためだなどと言う人もいるが、実際には何のために生きているのか誰も分からないのだ。
エーリッヒ・フロム「精神分析学と禅仏教」
・
This was written by
yabu. Posted on
水曜日, 6月 22, 2022, at 12:05 PM. Filed under
「エッセイ」. Bookmark the
permalink. Follow comments here with the
RSS feed. Trackbacks are closed, but you can
post a comment.
Post a Comment