河村君からの質問②
【質問・前回までの話】
⊿人は科学とは何かをあまり分かっていない。
People don’t really know the thing which science is.(×)
People don’t really know ▲ that science is.(×)
whatが先行詞を含んでいることを説明するためにwhat = the thing(s) whichという等式を使うが、こんな英語は使わない。だから、いくら先行詞を▲にして、それを関係代名詞that節で飾ってみても、不自然な英語に変わりはない。
【回答】
さて、今回は主節の動詞knowに注目してみます。
⊿私が欲しいものを彼は分かっていない。
He doesn’t know what I want.
「分かっている」「知っている」「覚えている」「忘れている」の意味の動詞の後ろにwhatが来た場合、それが関係代名詞のwhatなのか、それとも疑問詞なのか区別がつきません。関係代名詞の場合は「こと・もの」の訳がつきますが、「私が何が欲しいのか」とすると疑問詞で「間接疑問文」だとも考えられます。
⊿私が何が欲しいのかを彼は分かっていない。
He doesn’t know what I want.
=He doesn’t know + what do I want?
それを頭に置いて、質問の英文を見てみましょう。
⊿科学とは何かを人はあまり分かっていない。
People don’t really know what science is.
=People don’t really know + what is science?
訳語はどう見ても「疑問詞」です。だから、河合塾の先生はこれを「関係代名詞」じゃなくて「疑問詞」だと捉えていることが分かります。なのに解説は「関係代名詞」だと言っている。これは大いに矛盾しています。続きは次回です。
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