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Vintageはクソ参か?!(2)

いいずな書店が出してる「Vintage」の説明について前から考えています。
76 regrettable「残念な」は感情を表す形容詞
「It is +形容詞+that~」の表現で、形容詞が「感情・判断」などを表すとき、that節ではshouldを用いる。「It is regrettable that~」は「~は残念だ」の節では③shouldが用いられる。shouldを用いずに、主語に応じた動詞の形にすることもある。このような動詞の使い方を「直説法」と呼ぶ。本問の場合、Annie should waste~の代わりにAnnie wasted~の形になることもある。
この説明もよく分かりません。なぜIt is regrettable that~のthat節の中ではshouldが用いられるのでしょうかね?薮下はこれを授業では「がっくりshould」と説明しています。つまり、ある行為を「がっかりだ!」と判断したときに、その行為を表現するthat節にshouldを用います。「感情的なshould」と説明している有名な先生もいます。でも、Vintageの説明ではなぜshouldを使うのか全く分かりません。
さらに、その先で「shouldを用いずに主語に応じた動詞の形にすることもある」と言います。この様な動詞の使い方が「直説法」だと書いています。だったら、この2つの英文の違いは何なのですかね?この説明がないのは致命的です。逆に、説明しないのなら、書かないことです。
アニーが芸術的素質を無駄にしてしまうのは悲しいことだ。
It is regrettable that Annie should waste her artistic talent.
It is regrettable that Annie wasted her artistic talent.
Vintageは次の77でshouldが省略されて原形が残るタイプの問題を扱っていますが、regrettableも同じようにshouldが省略可能です。だから、こんな英文もできます。主語が3単現なのに原形のwasteという異常な状況が生まれます。
It is regrettable that Annie waste her artistic talent.
これはどうしてかというと、原形になると「もしアニーが芸術的素質を無駄してしまうなら」という頭の中の妄想を表現しています。だからこれは「仮定法」の仲間です。一方、Annie wasted her artistic talentは「アニーが実際に芸術的素養を無駄にした」という現実時間の中で起こった過去の事実を表現しているので「直接法」なのです。この様に、「仮定法」と対比して「直説法」を説明してくれないから、Vintageの言ってることはさっぱり分からないのです。
ということは、Vintageは76と77の区別も付いていないと言うことです。そもそも、regrettableはthat節中に「がっくりshould」が来たり、「直説法」になったりするという知識を入試で問われることはまずありません。ま、こんな問題を出題した近畿大学の先生もちょっと変なのですが、それを問題集に収録したVintageの方がもっとダメです。
regrettableについては、慶応大のが典型的な出題です。
Such sectionalism is (     ).
①regretful ②regrettable ③regret
答えが分からない子は前回のブログを読んでください。

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