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業界用語

正月から始めた「民法」の勉強が一通り終わりました。まだ他にも「憲法」「刑法」「商法」など10種類の法律が残ってます。「民法」に3ヶ月かかっていたのでは、先が思いやられます。
「民法」を勉強してて分かったのは、法律の分野で使われている日本語が変だと言うことです。例えばこんな具合です。
既成条件
=条件が既に成立(成就)している
普通「既成」という言葉を僕らは「既に出来上がって世の中にある」くらいの意味で使ってます。こんな具合です。
既成概念=既に出来上がっていて世の中にある考え方
既成の品=注文して作るんじゃなくて、既に出来上がっている商品
既成は既製とも書きますが、「既に出来上がっている」の意味は同じです。これを法律の分野では「既に成立している」の意味で使うわけです。ま、「既成事実」は「既に成立した事実」の意味なのだから、全く日常語と無縁ではないのでしょう。では次のはどうでしょうか。
内容の不確定
=条件の不成立が確定している
不確定というのは普通は「確定していないこと」です。これがどうして「確定している」になるのでしょうか?
ネットの世界では変な日本語がよく使われています。こんな具合です。
乙=お疲れ様
W=笑
スレ=スレッド(thread)=テーマが決まってる掲示板。
レス=レスポンス(response)=応答
これらは知らないと意味不明な業界用語です。こんな言葉を仲間うちで使っていると、排他的・差別的になり、最後には特権意識が芽生えます。法律の分野で使われている日本語もこれと同じで、一種の業界用語です。
結局、司法書士や弁護士がやってるのは業界用語を日常語に翻訳することに過ぎません。厄介なのは、試験でこれをほとんど条件反射でやらないといけないことです。つまり、約3分に大問1つ、45秒に選択肢1つの正誤を判断しなくてはいけません。これはもう、ただの言葉との戦いです。もうこんな言葉を使うの、やめてはどうでしょうかね?薮下は言葉よりも、その中身の方が大切な気がするのですが。
あ、以前アップロードした朝トレの写真が不鮮明でよく分からないというコメントを複数もらいました。じゃあ、これでどうですか?

5 Comments

  1. SUZUMURA wrote:

    おはようございます。
    東京での新生活を始めました。
    2年間にわたり、先生には大変お世話になりました。
    まだまだ試験対策の「言葉との戦い」も続きますが、
    そうではない物事の本質をみるということも
    より追求していきたいと思います。
    ありがとうございました。

    水曜日, 3月 29, 2017 at 9:18 AM | Permalink
  2. yabu wrote:

    おはよう!鈴村君の大学生活が幸せで一杯満たされることを祈ってます。新しいアドレスが分かったら教えてください。yabu@meigaku.ac.jpの方にでも送ってくださいね。あ、もしかして携帯使うなら、Lineが便利です。そういえば細井君が会いたがっていました。うまく会えたでしょうか。

    木曜日, 3月 30, 2017 at 3:39 AM | Permalink
  3. Atsumi wrote:

    初めまして。鈴村の友人の渥美と申します。
    僕も薮下先生には直接(?)お世話になっていませんが、薮研や進学講座でお世話になりました。本当にありがとうございました。大学生になった後でも英語についてこの薮研で質問させて頂いてもよろしいでしょうか?

    木曜日, 3月 30, 2017 at 9:09 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    渥美くん!受験を突破できて本当に良かったですね。英語の質問はいつでもOKですよ。遠慮なくコメントしてください。

    金曜日, 3月 31, 2017 at 7:34 AM | Permalink
  5. Atsumi wrote:

    ありがとうこざいます薮下先生!
    お返事遅れて申し訳ありません

    月曜日, 4月 3, 2017 at 10:40 PM | Permalink

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