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ReadingDrill第24回(7)

テーマのprofessional coloristsが「主張文」の中でどう使われているかを再確認しておきます。主張はIndeed~, butを使って述べられていましたね。あ、Indeedは省略されています。
・(確かに)色のプロたちの仕事も、人工環境を作ることだったし、たくさんの製品に直接関わっている。
・でも、色のプロたちは他のプロたちと密室で仕事をしていた。
 ここから読み取れるポイントは2つです。
1.たくさんの製品に直接関わった
2.密室で仕事をしていた
 では、選択肢を見てみましょう。
According to the passage, professional colorists (     ).
(a) based their work primarily on the use of colors in painting and decorative arts
(b) carried out their work in public situations where people observed them carefully
(c) employed their skills to produce appropriate color combinations for various purposes
(d) preferred to work in the clothing industry rather than in the automobile industry.
 ここで注意して欲しいのは、比較ポイントを外さないことです。色の専門家が色の仕事をしているのは当たり前ですから、ここで比較すべきは「どうした」ではなくて「どの様に」の副詞の方です。上の赤い部分は、全部「前置詞+名詞」の副詞です。
(a)絵画や装飾の分野で仕事をした
(b)人目に触れる環境で仕事をした
(c)色んな目的のために仕事をした
(d)自動車産業よりも衣料産業で仕事をした
 (a)で、paintingは「絵画」だと分からないといけませんが、decorative artsはA and Bで結ばれているので「絵画」と同じようなものくらいの認識でかまいません。本文には色の専門家が絵画の世界に関わったとは一言も書いていないので、paintingで×です。
(b)はpublic situationsが「密室」とは真逆ですから、これも×。
(c)の「色んな目的のために色を組み合わせた」は、具体性が全てそぎ落とされてしまってヌルッとしています。でも「たくさんの製品に関わった」を含んでいるので保留します。あ、早稲田の正解は、こういうヌルッ、ツルッっとしている選択肢です。
(d)は、主張文では「パステルカラーの車」しか出てきません。洋服との対比はないので、ここでハネてもかまいません。先を読むと、主張文の次に出てくる具体例の中で「アメリカ初の流線形をした車」や「色味が合うようにコーディネイトされた洋服」も作ったと書いてあり、「AよりもB」じゃなくて「AもBも両方とも」の文脈だからやっぱりダメだと分かります。
 ほらね!やっぱり「色のプロたちはたくさんの製品に直接関わった」が「色のプロたちはいろんな目的のために色を組み合わせた」になってヌルッとした(=具体性が捨象された)選択肢が正解でしたね。次回は設問2を解きます。

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