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常田君からの質問(4)

普通なら、「一般的意見」⇔「主張」→「理由」または「具体例」の順に論理が展開します。そして、「一般的意見」と「主張」は、butやhowever で対立させます。こんな具合です。
⊿「みんなイモトをブスだと言うが、でも僕は彼女がキレイだと思う。」
People say that Imoto is ugly, but I think she is cute.
People say that Imoto is ugly. However I think she is cute.
日本語の構造図にすると、こうなります。
[一般]みんなイモトをブスだという。
[主張]しかし僕は彼女がキレイだと思う。
だから、butやhoweverが出てくると、次には「主張文」が来ると思ってる子が多いんです。でも、この問題はそうなっていませんね。
一般に)缶切りというものは缶詰類を開けるのに必要で、今では使いやすい電動式を沢山の人が持ってる。
Can openers are needed to open some canned foods, and nowadays many people have easy-to-use electric ones.
⊿でも手動式の缶切りがあれば、停電の時でも、缶詰を開けることができる。
However, with a manual can opener, even when there is an electric power failure, you can still open cans.
ここで対立しているのは「電動式」と「手動式」で、決して「一般」と「主張」ではありません。これは、薮下が授業でよく「抽象文以外のbutやhoweverは無視しろ!」と言ってるのと同じです。つまり、「具体例」や「理由」文の中に出てくるbutやhoweverは単なる対立だから、その直後には主張は来ないんですよ。例えばこんな具合です。これはin factから始まる具体文で、howeverは単なる対立です。
実際、最初の問題は簡単だった。でも、次の問題は難しかった。
In fact, the first question was easy; the second, however, difficult.
そして、Howeverが導く文が「主張文」を裏付ける「理由」になってるのが分かりますか?
[主張]最も大切な台所用品の1つは、手で使用する簡単な缶切り、つまり手動の缶切りだ。
[理由1](なぜなら)手動式の缶切りがあれば、停電の時でも缶詰を開けられるから。
ね!面白いでしょ!
そして、不要文は[理由2]の後ろに置くから不要文なのです。つまり、手動式の缶切りが大切な台所用品である2つ目の理由の後ろで「電動式缶切りが安くなったね」と言ってるからダメなのです。そうじゃなくて、[一般]の「多機能の電動式が増えてきたね」の後ろで「最近では電動式が安くなったね」と続けてやればスジが通ります。
ね!良くできてるでしょ!もう1度構造図を載せておきます。じっくり味わってくださいね。
[主張]最も大切な台所用品の1つは、手で使用する簡単な缶切り、つまり手動の缶切りだ。
[一般1](一般に)缶切というものは缶詰類を開けるのに必要で、今では多くの人が使いやすい電動式のを持っている。
[一般2](そして)最近では、多機能の電気缶切りでも、値段が安くなってきている。
[理由1]でも、手動の缶切りがあれば、停電の時でさえ、缶詰を開けることができる。
[具体]実際に手動の缶切りは、災害が起きたときにスーパーマーケットから最初に姿を消す台所用品の1つなのである。
[理由2]手動の缶切りの持つもう1つの利点は、何の手入れもしないでも、何年でも使えることだ。
[結論]とにかく、台所に手動の缶切りを備えておくことはいつの時代でも良い考えなのだ。

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