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ReadingDrill第22回(5)

前からReadingDrill第22回の解説をやってます。第22回からは慶應大の長文の特徴を勉強してます。今回は設問6の内容説明問題をやります。これも慶応らしい問題で、キレイに答えが出ます。
先ず、4つの選択肢をしっかり読みましょう。どっかから引っ張ってきた本文の英語よりも、作問委員の先生が自作した選択肢の英語の方が大切ですからね。
Which of the following best explains the underlined words “(3)this pattern”? 
1.Accelerated international migration has led to massive unemployment and global poverty.
2.Free trade has caused inequalities and environmental destruction, which has led to migration.
3.Global inequalities have caused environmental destruction, which has led to increased migration.
4.Severe poverty and widespread unemployment in the global South has resulted in increased global inequalities.
日本語にしてみましょう。
1.国家間の人口移動が加速したのが原因で、大規模な失業と世界規模の貧困が起こった。
2.自由貿易が原因で貧富の差と環境破壊が起こり、それが人口移動を引き起こした。
3.世界規模の貧富の差が原因で、環境破壊が起こり、それが人口移動を加速させた。
4.南半球の深刻な貧困と広範囲に及ぶ失業が原因で、世界規模の貧富の差を加速させた。
面倒なので、形容詞を取ってしまうとこうなります。あ、慶応は数量・程度であんまりウソをつきません。これ、ポイントです。
1.「人口移動」が加速したので「失業」と「貧困」が起こった。
2.「自由貿易」で「貧富の差」と「環境破壊」が起こり、それが「人口移動」を引き起こした。
3.「貧富の差」で「環境破壊」が起こり、それが「人口移動」を引き起こした。
4.「貧困」と「失業」で「貧富の差」が起こった。
下線部(3)this patternには承前語句のthisが含まれているので、すでにどこかに一度出てきてるはずです。第1文から第3文までが抽象文、第4文のSince 1945以降は具体文になってます。でも、具体文の方には、1945年以降自由貿易が貧富の差と失業とをもたらしたとしか書いてません。残念ながらそんな選択肢はありません。だったらthis patternは抽象文のことを言ってるのだと見当がつきます。抽象文はこんな具合でしたね。
第1文=「人口移動」←「貧富の差」「環境破壊
(言い換えると)
第2文=「人々の移動」←「経済的な環境
(そして)
第3文=「そのような環境」←「貿易のやり方」
(実際に)
第4文=自由貿易は~
あ、That is to say、And、In factなどの論理語を自分で補って読むようにしなさい。そうすれば、ずいぶん英語が読みやすくなりますよ。矢印の向きも重要です。そして、設問5で、「経済的な環境」とは「貧富の差」と「環境破壊」だと分かりましたね。設問6はそれが分かってるのかを試してます。4つの文を簡潔にまとめるとこうなります。
「人口移動」←「貧富の差」「環境破壊」=「経済的環境」←「貿易のやり方」=「自由貿易」
方向を完全に逆にすると正しい選択肢が分かります。こんな具合です。
「自由貿易」「貧富の差」「環境破壊」「人口移動」
ね!これは選択肢2と全く同じ事を言ってます。これで第22回は終了です。

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