ReadingDrill第22回(2)
前からReadingDrill第22回の解説をやってます。第22回からは慶應大の長文の特徴を勉強してます。前回は慶応大の長文が好む因果性について考えました。今回はそれを頭に置いて、設問1をやりましょう。
設問1 That is to sayを補うとすると、[ A ]、[ B ]、[ C ]、[ D ]のうちのどこか?
ここの「英語のロジック」で勉強したように、That is to sayは「つまり」、「すなわち」、「言い換えれば」の意味で、同格の論理をつくります。簡単に言うと、「つまり」という表現は「念押しの繰り返し」、つまり自分の主張を別の言葉を使って繰り返すことで、主張を補強するわけです。他にも、namely、in other wordsなどが同格の論理表現をつくります。そして、大体はこんな具合に繰り返されます。
「抽象的主張」→that is to say→「具体的主張」
でも、場合によっては具体的で詳細な主張を、「言い換えると」を挟んで抽象的で簡潔な表現に書き換える場合もあります。
「具体的主張」→That is to say→「抽象的主張」
では設問1を考えて見ましょう。ここでThat is to sayを補えということは、繰り返されている主張文を探せと言ってるわけです。第1文と第2文を比べて見ましょう。
第1文=Global migration today is the result of the increased inequalities between rich and poor, combined with environmental destruction across the global South.
第2文=People are moving in response to economic circumstances.
「今日の世界規模の人口移動」と「人々は今移動している」、「A is the result of B(Bが原因でAが起こる」と「A in response to B(Bに即応してAが起こる)」が完全に一致しています。そして「増加する貧富の差と南半球全体に及ぶ環境破壊」という具体的で詳細な内容が、「経済的な環境」と抽象的で簡潔な表現で説明されているのが分かります。
だから、That is to sayは[ A ]に入れてやれば良いと分かります。
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