Skip to content

今井君からの質問

<質問>
今度もまた、2014年度の名城大学経営・経済の大問1です。この英語は全体的に僕には変だと思うのですが・・・。
Japan has long been characterized as a nation with virtually no natural resources like oil, natural gas, coal, iron or copper.
「石油、天然ガス、石炭、鉄、銅などの天然資源」の意味だとは分かるのですが、「BのようなA」という時にはA such as Bを使いませんか?A like Bだと「Bに似たA」ですから、Bの中にAが入らないと思うのですが、薮下先生の考えを聞かせてください。
<回答>
今井君!流石に帰国子女ですね!今井君には、言語感覚として英語がしみこんでいる気がします。これも今井君の言うとおりで、no natural resources such as oil, natural gas, coal, iron or copperじゃないといけません。参考書や辞書によっては「A、例えばB」「BのようなA」の意味でA like BとA such as Bはほぼ同じだと書いていますが、これはウソです。
王様がバナナのようなフルーツを持って来いと君に依頼して、君は王様にバナナを持って行ったら、王様の機嫌をそこねてしまった。
A king asked you to bring him some fruit like bananas, and you brought him bananas. So the king was not pleased with them.
王様がバナナのようなフルーツを持って来いと君に依頼して、君は王様にバナナを持って行ったら、王様はご機嫌だった。
A king asked you to bring him some fruit such as bananas, and you brought him bananas.  So the king was very pleased with them.
この例文はここから引用させていただきました。持田さん!ありがとうございました。さて、ここから分かるように、A such as Bは「A、例えばB」の意味で、Aの中にBが含まれていますが、A like Bは「Bに似たA」の意味で、Aの中にBは含まれません。つまり、A such as Bは具体例を、A like Bは類似性を表現するときに使うわけです。
件(くだん)の名城大の英文ですが、これはAの中にBが含まれていなくてはならないので、A such as Bじゃないといけません。
この問題の末尾には、総合情報誌『選択』に記載された「日本は資源大国になりうる」という記事の抄訳と書いてあるので、日本語の原文を日本人が翻訳したのでしょうね。どうりで変な英語なわけです。他の部分も注意して見てみましょう。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*