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ヤバイ英熟語・takeのまとめ(2)

爆即」なんて言葉を使ったので、それに対して沢山のコメントをもらいました。その全部にいちいち回答するのは面倒なので、「ヤバ熟」を1回休みにして、ここでまとめて回答しようと思います。
爆即」は一種のダイレクト・メソッドですか?
 いいえ、違います。ダイレクト・メソッドというのは、日本語を介さずに英語で直接教えから「ダイレクト=direct」です。一方、「爆即英作文」の例文は、日本語と英語を対置しているのでダイレクトではありません。ダイレクトメソッドは確か、英語の方言言語のスペイン語、フランス語、ドイツ語などを話す人を対象とした英語教授法で、方言言語なら英語と統語法(言葉の仕組み)が近いので、英語で全部やっても何が言いたいのかだんだん分かってくるという発想です。でも、日本語は英語の方言言語じゃないので、全部英語で授業をされても、何を言っているのだか分かりません。ベルリッツやなんかの英会話学校で使っているのは、本当のダイレクトメソッドではなくて、日本人講師が日本語で文法を教えたりしている改造版です。
爆即」って結局何が良いのですか?
 英語が嫌いになる理由は単純で、「あれもこれも」やることが多すぎるからです。単語、熟語、構文、語法、発音・アクセント・・・これだけでも気分が悪くなります。その上に、英文解釈だ英作文だと言われたら、気絶しそうになります。文法の問題集を1冊やっても成績は上がりません。だって、やった問題集と同じ問題が出たら良いのですが、単語が変わってしまうと自分が勉強した問題だとは気がつかなし、文法問題は全体の20%くらいですからね。だから、英語を好きにさせるには、「あれかこれか」に的を絞って、やることを少なくすることです。「爆発的に即、完了する英作文」はそう言う発想から生まれました。例文は簡単ですから、熟語に出てくる動詞と副詞のイメージだけに集中できて楽なのです。
 3回という回数に何か意味があるのですか?
 いいえ、ありません。2回でも4回でも結構です。でも、ポイントは覚えるまで何回も書こうとはしないことです。決めた回数をこなせばそこですぐに即、完了してください。勉強が苦手な子の典型は、忘れるのが不安で、いつまでも同じ所に留まってしまい、なかなか先に進めないことです。人間は忘れるようにできてますから、1日経てばどうやっても7割は頭から抜けてゆきます。忘れたらまた覚えればいいのです。できれば、その日の内に同じセットをもう1回やること。1週間を1区切りに考えて、土日はその週にやったセットを全部もう1回やることがコツです。
爆即」のやり方は、何か別のことにも応用できますか?
 勉強のコツは、問題集でも参考書でも、最初から最後まで1回見てしまう時間を出来るだけ短くすることです。そして、早く2回目、3回目にとりかかること。つまり、1回目を「爆即」するのが大切なのです。例えば、駿台文庫の「システム英単語」をやるとすると、不器用な子は少しずつ確実に覚えようとして、1日10個の単語を何度も書いて覚えようとします。きっと「忘れること」は「自分の頭が悪いこと」だと思ってるんですね。だから、それを認めたくないので、次の日もまた、前の日にやった10個の単語からやり直します。でも、こんなやり方をしていたら、「シス単」を1回見るのに5年くらいかかりますよ。どうせ忘れるのだし、1日経ったら3割しか頭に残っていないのだから、1日10個じゃなくて、100個やるのです。そして、覚えるまで何回も書くんじゃなくて、書く回数を決めてしまいます。お勧めは、1回目にやることを、薮研の「システム英単語連想記憶術」を見出し単語の下の余白に書き写すと決めてしまうこと。こうすれば1日30~40分くらいの制約時間で、1章やるのに1週間しかかかりません。5章の多義語を別にすれば、4章をやるのに1ヶ月です。「その日とその週の最後にやる復習」をちゃんとやれば、1回目で70%の語義が頭に残ります。2回目は、覚えてる単語とそうでない単語を分けること。3回目は、覚えていない単語だけをやれば良いので、前よりももっと早くやり終わります。4回目からは、しおり(紙切れ)で見出し単語を隠します。そして、ゆっくりそれを下に滑らせて、見出し単語が順番に目に入るように動かします。そして、単語が目に飛び込むと同時に、その単語の意味をパッパッと頭に思い浮かべるのです。これ、必殺技の1つです。やってみてください。

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