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今日のハッピーアワー(16)

-ブロンドというよりブルネット-
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越後ビールの「ビアブロンド」である。英国スタイルのエールだという。以前にも書いたが、UKには行く所行く所にその地のエールがあり、それらに会えるのが楽しみだ。したがって、様々な種類、味があるわけだが、この「ビアブロンド」には、郊外の解放されたようなすがすがしさはなく、味わいはどんよりとしている。何となく湿気を含んだ古臭いロンドンの路地のパブをイメージさせる(悪口ではない)ビールだ。苦みが結構強い、そして甘みを感じる。しかし、味は、色から想像するものからすると、薄いなあと感じるかも知れない。香りはカラメル香とはちょっと違うがそんな感じに香ばしいが、特別鮮烈ではない。経験がない人は、ちょっと野暮ったい印象を受けると思う。
こういうエールだから、冷蔵庫でよく冷やして管理していたものを室温で30分ほど放置。アルコールが立つ温度で飲んでみた。なんだろう、老酒を飲んだ感じに近い、実際よりアルコール分が高めに感じる。エールをあれこれ飲んでいる人には、「ロンドンプライド」みたいだ、と言うとわかるかも知れない。たぶん、勝手な推測だけど、越後ビールは、この「ロンドンプライド」をお手本にしたのではなかろうか。
echi2ハッシュドビーフとサラダ。
echi4スモークが効いた生ハムに短時間だけ水にさらした赤タマネギを合わせたサラダが合った。あるいは、単純にキャラメルコーンをつまみながら、ゆっくりとやるのも良いだろう。味わいをそんなに損なわずに、甘みが加わって飲みやすくなる。
それにしても、何で“ブロンド”なんだろう。調べていないからわからないが、ブロンド美女のイメージは全くない。
たとえるなら、ブロンドではなく、ブルネットのアン・ハサウェイだね。
・Toshihiro Kanenobu

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