第2課 「文」(17)第2文型⑨
「やり直しの英文法」、第2課「文」の17回目です。前から第2文型について講義してます。今回は「AはBの様に見える」の表現をlookを使って英語にすることを考えます。
⊿彼らは怒っている。→怒っているように見える。
They are angry.
→They look angry.(◎)
「A=B」のBが形容詞の時、be動詞の代わりにlookが使えます。じゃあ、seemやappearの様に、look toの様な助動詞があるのでしょうか?つまり、こんな英語はあるのでしょうか?
⊿彼らは怒っている。怒っているように見える。
They are angry.
→They <look to> be angry.(×)
そう!look toなんて助動詞はないのですよ!ですから当然、「A=B」のBが名詞の場合にも、こういう風には言えません。
⊿彼らは双子だ。→双子のように見える。
They are twins.
They <look to> be twins.(×)
結構人気のある受験参考書に「実況中継シリーズ」というのがあって、その1つに『大矢英作文』というのがあるのですが、その中にはこんな誤った例文が載ってます。
⊿顔色が悪いな。君は病気みたいだよ。
You look pale. You look to be ill.(×)
これは真っ赤なウソですね。look toと来ればtoは前置詞ですから、後ろには名詞しか来ません。こんな具合です。
⊿貴重品に注意しなさい。
Look to your valuables.
⊿同じ間違いを繰り返さないように注意しなさい。
Look to it that you don’t make the same mistake again.
⊿僕は彼の手助けを当てにしている。
I look to him for help.
⊿南向きの部屋
a room that looks to the south
前置詞のtoは「指さすto」ですから、基本的にlook to Aで「Aの方を見る」です。そこから意味が広がって、「Aを注意して見る」とか「Aを当てにして見る」とか、単に「Aの方を向いている」などの意味が生まれます。look to be illが「病気みたい」には絶対になりませんよ!
じゃあ、Bが名詞の場合はどうすれば良いのかというと、こうします。このlikeは、動詞の「好きだ」ではなくて、前置詞の「~のように」の方です。前置詞は「名詞の前に置く詞(ことば)」だから、look likeの後ろに名詞がきて当然なのですね。
⊿彼らは双子のように見える。
They look like twins.
まとめると、こうなります。
・「AlookB」でBが形容詞
・「Alook likeB」でBが名詞
・seem toやappear toという助動詞はあるけど、look to という助動詞はない。
あ、「真っ赤なウソ」はred lieじゃなくてabsolute lieです。日本語では「赤」を強調の意味で使いますよね。この「真っ赤なウソ」もそうで、「全くのウソ」の意味。他にも「赤の他人」は「全くの他人」。でも、英語のredには強調の意味はありません。「赤」で日英が共通しているのは次のような表現です。
⊿わたしの商売は赤字を出している。
My business is in the red.
あたしの息子達の頭も今は真っ赤です。最初見たときはびっくりしましたが、見慣れてくると悪くありません!ま、彼らはイケメンですから、どんなヘアースタイルでも似合うのですがね。この子達がやってるダンス&ボーカル・ユニット、Bridgetをよろしくね!
・Linda
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