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第2課 「文」(7)第4文型②

「やり直しの英文法」、第2課「文」の7回目です。しばらくは「5文型」の1つ、第4文型について講義しています。第4文型は誰かに何かをあげたり、見せたり、伝えたりするときの並び方です。そんなときは語句を「主語は何+それがどうした+誰に+何を」の順番に並べます。でも、いつも「誰に+何を」になるとは限りません。こんなのもあります。
⊿校長先生はは卒業生たちに卒業証書を授与した。
The principal presented the students with certificates.
ceremony
「贈り物」や「プレゼント」の意味のpresentは動詞になると「賞や証書を贈る」の意味になります。あ、アクセントの位置も名詞は前、動詞は後ろ、つまり「名前動後(めいぜんどうご)」になり、発音も全然変わりますから注意してくださいね。生徒に卒業証書をあげるわけですから、普通は第4文型になると思うよね。ところが、良く見ると「誰に+何を」ではなくて」「誰に+with何を」になってます。
考えてみれば、与えたり、見せたり、伝えたりする行為は、人と物とを一緒にするわけだから、「誰に+with何を」になっていても不思議はありませんよね。だから、歴史をさかのぼれば第4文型は「与える+誰に+with何を」が幅をきかせてました。でも時の流れと共にwithが脱落して、今の「誰に+何を」に落ち着くわけです。第4文型で使う動詞が全部一斉に「誰に+with何を」から「誰に+何を」に変わってくれれば良いのですが、presentのように昔のままの「誰に+with何を」で使ったり、次のsupplyのようにwithが脱落しかかってるものもあります。こんな具合です。
⊿牛は僕らに牛乳を与えてくれる。
Cows supply us [with] milk.
「必要な物を提供する」の意味のsupply。名詞になると、必要な栄養素を提供してくれるサプリメント(supplement)にもなります。このsupplyはイギリスでは「誰に+with何を」、アメリカでは「誰に+何を」で使います。つまり、イギリスは昔のままだけど、アメリカではwithが脱落してるわけですね。ということは、第4文型には3種類あるので注意が必要です。
①「present+誰に+with何を」でwith脱落せず
②「supply+誰に+[with]何を」でwithが脱落中
③「give+誰に+何を」でwithが完全に脱落
⊿ケイトは僕に冒険物の本をくれた。(S3-L3)
Kate gave me an adventure book.
薮下は「誰に+with何を」の語順を「4型クズレ」と呼んでいます。何事もルール通りにはなかなか行かないもので、こういう例外もちゃんと覚えていないといけません。「ルールと例外はセット」なのです!

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