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第2課 「文」(3)第1文型

「やり直しの英文法」、第2課「文」の3回目です。しばらくは「5文型」について講義します。今日は、一般動詞の第1文型について考えます。
⊿ゾウは普段は午前中に水浴びをする。(L5-Read)
Elephants usually bathe in the morning.
elephant
第1文型は「主語は何+それがどうした」だけで終わです。この文型は主語の動作を言ってるだけですから、どうしても文が短くなって、情報が不足します。そこで、「いつやったの?」「どこでやったの?」「どの様にやったの?」などの補足情報を「前置詞+名詞」の形で補うことになります。それがin the morningです。この「前置詞+名詞」は動詞 bathe を文の末尾から飾っているので、文末副詞と呼んでいます。あ、「前置詞+名詞」は副詞だけじゃなくて形容詞にもなります。こんな具合です。
風呂
a bath in the morning
このin the morningは名詞 bathを飾っているので形容詞です。2語以上の長い飾りは名詞の後ろに付きます。これも日本語との大きな違いですね。日本語ではどんなに長い飾りでも、名詞の前にひっつきますからね。一方、bathe in the mornの方はin the morningが動詞 batheを飾っているので副詞です。じゃあ、次の前置詞+名詞はどうでしょうか?
⊿机の上に本がある。
There is a book on the desk.
⊿机の上の本は私のです。
A book on the desk is mine.
上のon the deskは「机の上にある」だから動詞を飾る副詞、下のon the deskは「机の上の」だから名詞を飾る形容詞です。このように「前置詞+名詞」が出てきたら、前置詞の左側にスラッシュ[/]を入れて、それが副詞なのか、形容詞なのかをいつも考えるようにしなさい。そうすれば、君の英語力は飛躍的に上がります。
さて、話を第1文型に戻しましょう。この文型は不足する情報を「前置詞+名詞」で補います。だから、第1文型の英文を読むときには、「主語は何+それがどうした」と補足情報の「前置詞+名詞」の区切り目をちゃんと見極めて、スラッシュを入れます。こんな具合です。
⊿ゾウは普段は午前中に水浴びをする。
Elephants usually bathe / in the morning.
では、次の英文はどこにスラッシュを入れれば良いでしょうか?
⊿彼女はテレビの上でくるっと回った?!(L12)
She turned / on the TV.
turnには自動詞で「回る、回転する」とか「ころがる、寝返りを打つ」の意味があって、she turnedで「彼女はくるりと回った」、それはどこなのかをon the TVの「前置詞+名詞」が補足説明していると考えたのがこのスラッシュです。でも、人がテレビの上でくるくる回ったりしますかね?特に、最近の薄型テレビの上で人は絶対に回れません。ということは、ここにスラッシュをいれちゃダメだってことです。実はこの英文に「前置詞+名詞」は出てきません。
⊿彼女はテレビをつけた。
She turned on the TV.
このonを英文法では前置詞じゃなくて副詞と考えます。つまり、on the TVなら後ろの名詞 the TVにかかっているので「前置詞+名詞」、turn onなら前の動詞turnにかかっているので「動詞+副詞」と考えるわけです。「前置詞」とは「名詞の(ことば)」の意味ですからね。同じonなのに前置詞になったり副詞になったりするなんて、メチャクチャ面倒くさいよね!onが前置詞か副詞かは別にどうでもよいのですが、onが名詞とセットなのか動詞とセットなのかはとっても大切です。
てことは、この英文は「主語は何+それがどうした」の第1文型じゃなくて「主語は何+それがどうした+何を」の第3文型だということです。そして、turn onは2語で1つの動詞の働きをしているので、群動詞とか句動詞と言います。「群」というのは、2語が群れをなしているくらいの意味で、「句」というのは「2個以上の語の集まり」くらいの意味です。この英文は、一見すると第1文型のようで、実は第3文型だったわけです。
さて、次回は第3文型について考えましょう。あ、土日はブログはお休みです。

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