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第2課 「文」(2)第2文型だけが特殊

「やり直しの英文法」の第2課「文」の2回目です。前から「文」について講義しています。英語は日本語と違って、語句の並び方が大切でした。そして、人間が言いたいことをたった5つの並び方ですべて表現します。これってスゴイことだよね。
1.主語は何+それがどうした
2.A=B
3.主語は何+それがどうした+何を
4.主語は何+それがどうした+誰に+何を
5.主語は何+それがどうした+何を+どの様に
そして、ぱっと見て分かるように、第2文型とそれ以外がハッキリと違います。第2文型には「それがどうした」がありません。あ、第2文型には動詞がないのかって?いえいえ!そういうことではありません。前にもここで書きましたが、動詞は「一般動詞」と「特殊動詞のbe動詞」の2種類がありました。僕らの日常生活の中での行為・行動について、ああした、こうしたという時に使うのが一般動詞です。一方、日常生活を観察することによって引き出される「判断」や「説明」を言うときに使うのが特殊動詞のbe動詞でしたね。そして、第2文型で使われているのがbe動詞だから、第2文型だけが他と違っていても当然なのです。
学校では、一般動詞の疑問文・否定文はdo、does、didを使うけど、特殊動詞のbe動詞はdo、does、didは使わないと説明しますが、どうしてそうなのかの理由はハッキリ言ってくれませんよね。でも、一般動詞と特殊動詞のbe動詞は全くの別物ですから、疑問文・否定文の作り方が違っていて当然なのです。そして、doはもともと「やる」の意味ですから、Do you?なら「あなたはやるの」、Did you?なら「あなた、やっちゃったの」と尋ねているわけですから、行為・行動の疑問文としてはとっても自然ですよね。否定文ならI didn’tで「僕はやってない」と言ってるわけです。こんな具合です。
⊿君はキュウリを食べますか?(L4-1)
Do you eat cucumbers?
⊿いいえ、僕はキュウリを食べません。
No, I don’t eat cucumbers.
「キュウリを食べるという行為を君はするのか?」  が Do you?で、「そんな行為を僕はしない」が I don’tなわけです。一方、特殊動詞のbe動詞は語順を変えることで疑問文を作ります。これって結構すごいことなのです。だって、英語は語句の並び方が命だったでしょ。その語順を変えてしまうのですから、これはとんでもないことなのです。このように、普通とはちがう語順にすることを「倒置」と言います。倒置によって、驚き懐疑を表現したり、言いたいことを強調したりします。
⊿彼は若いのに、お金持ちだ。
As he is young, he is rich.
若いんだけどね、彼。でも、お金持ちなんだよ。
Young as he is, he is rich.
youngが文の頭に出てきて、それが強調されてます。あ、接続詞のasに「~なのだけど」の意味があるのは、まだ分からなくていいです。それより、youngの位置が普通とは違っていて「倒置」が起こっていることだけ分かればOKです。これと同じなのが、be動詞の疑問文なのです。
⊿父は今お風呂に入っています。(L8-3)
My father is taking a bath now.
⊿父は今お風呂に入ってますか?
Is my father taking a bath now?
でも、一般動詞の疑問文はDo、Does、Didが文の頭にひっつくだけで、語順はそのままですよね。この違いはとっても大きいのですよ!さて、次回から5文型を1つずつ見てゆきましょう。

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