第1課 「単語」(33)「限定」なら直前・直後、「説明」なら後ろに回す
「やり直しの英文法」の33回目です。前回、「所ジョージ」じゃなくて「ジョー所ジ」だということを勉強しましたね。
⊿僕はみっちりと校庭で昨日野球をしました。
I played baseball hard in the school ground yesterday.
・ hardは動詞playedを直接飾っているので動詞に近ければ近いほど良いけれど、in the school groundとかyesterdayはI played baseball全体に関して「それはいつ?」とか「それはどこで?」という情報を付け加えているので、動詞から多少離れていても良いと書きました。覚えてますか?この「どの様にplayしたの?」を「様態」の副詞、「それはどこで?」を「場所」の副詞、「それはいつ?」を「時間」の副詞と呼んでます。
hard「それをどの様に?」=様態の副詞
in the school ground「それはどこで?」=場所の副詞
yesterday「それはいつ?」=時間の副詞
もし動詞に近ければ近いほど良のなら、hardをplayedの直前・直後に置くのが一番良い気がします。こんな具合です。
⊿僕はみっちり校庭で昨日野球をしました。
I hard played baseball in the school ground yesterday.(×)
I played hard baseball in the school ground yesterday.(×)
でも残念ながら、この2つは×なのです。どうしてかというと、「それをどの様にやったの?」や「それはいつ?」、「それはどこで?」の情報は3つとも「それ」の説明、言い換えると「僕は野球をやったこと」の説明なので、I played baseballの中に割り込んではいけなくて、その後ろに置かなければいけないからです。言い換えると、出来事の説明は全部後ろに回すわけです。
一方、「いつもやる」、「よくやる」、「時々やる」の様な頻度の副詞は、動詞「やる」だけを限定して飾っています。こんな具合でしたね。
⊿サムはよく遅刻をする。
Sam is often late for school. (L5-2)
⊿彼女はいつもは歩いて学校に行く。
She usually walks to school.
このように何かを限定的に飾る副詞は、飾られるモノ(ここでは動詞なのですが)の直前、直後に置きます。
昨日やったveryも「とてもキレイ」、「とても上手に」ですから、beautifulやwellを限定して飾っているので飾られるものの直前に置きます。
⊿そのTシャツはとてもキレイです。
The T-shirt is very beautiful.(L2-2)
⊿君は野球がとても上手です。
You play baseball very well.(L3-1)
まとめておくと、様態の「それをどの様にやった?」、場所の「それはどこでやった?」、時の「それはいつやった?」などの出来事全体を説明する副詞は後ろに回し、「いつもやる」、「時々やる」などの何かを限定的に飾る副詞は直前・直後に置きます。あ、明日からしばらくネット環境のないところ(実家)に行きますので、ブログはしばらくお休みします。
・
2 Comments
唐突ですがお聞きしたいことがあります。
私はリスニングがどうも弱くて、新しくリスニングの教材を買おうかなと思っているのですが、
「時制を把握する練習」とか「この構文を把握する練習」という風に体系的にリスニングの力を磨く教材ってあるのでしょうか。
普通のリスニングの教材って『文法の対極にあるのがリスニングだ』『慣れれば誰だってできる』と言わんばかりに、文法理解を無視したりすっとばした様な物が多い気がします。そのせいもあってか達成感がなく、一回一回の練習で何が身に着いたのか全く実感が湧かなくて練習が続かないのだと思います(私が怠惰なだけかもしれませんが・・・)。
そこで、うわべだけの会話表現ばかりでなく、文法理解としっかり結びついた文把握や構文理解のためのリスニング教材がないか探しています。薄くても分厚くても構いません(できれば分厚すぎない方が嬉しいです)。そういった教材をご存知ありませんか。また、私が考えているリスニングの勉強法は理に適っているでしょうか。アドバイスしていただきたいです。よろしくお願いします。
ちなみにリスニングが必要なのはセンターだけで、英文読解に必要なだいたいの文法や構文は理解しているつもりです。
Snowman君!回答が遅くなってごめんなさい。リスニングを入試に導入した目的が、そもそも「文法」や「構文」だけじゃなく、もっと実用的な英語(口語表現)を身につけさせようというものです。つまり、今までの「読める」「書ける」だけじゃなくて「話せる」力を養成しようというのが教育改革が掲げた目標だったのです。だから、君の言うとおりでリスニングは文法の対極にあるものなのですよ。リスニングの勉強をしていると、なんだか糠に釘、暖簾に腕押しで、何をやっているのが分からないというのも分からないでもありません。英語で話をするだけなら、向こうの洟垂れ小僧でもやっていることなのですから、慣れれば誰だってできるのです。でも、日常生活で口から出てくる表現と、書籍に書かれている内容とは全然違うし、英語を見ながらそれをちゃんと耳で聞く練習をしていないと、何を言っているのかさっぱり分からないはず。ここは1つ覚悟を決めて、リスニング教材を買ってきて、英語を見ながらネイティヴの(クダラナイ?)話をじっくり聞いてみてください。日常生活の中の表現なんて、そんなにパターンがあるワケじゃないので、その内に状況がパターンとして理解できてきます。学校の進路室にある模試の過去問CDや、センター試験過去問CDなんかを週に1つずつ聞いていれば大丈夫ですよ。
Post a Comment