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第1課 「単語」(29)前置詞句(前置詞+名詞)にも限定用法と叙述用法がある

「やり直しの英文法」の29回目です。今回は前置詞句も形容詞だということを証明しましょう。前置詞とは「名詞の(ことば)」の意味だから、<前置詞+名詞>がセットになっています。「句」と言うのは、2つ以上の語が1つの意味を表現しているもののことですから、前置詞は必ず「前置詞句」の形で使うわけです。
book2机の上の本(限定用法)
a book on the desk
その本は机の上にある。(叙述用法)
The book is on the desk.
上の限定用法は、on the deskがbookの直後にひっついてオマケの修飾語句としてbookを飾っています。前置詞句は「前置詞+名詞」なので絶対に2語以上になるので必ずbookの後ろに来ます。一方、下の叙述用法はon the deskが文「A=B」の主要構成要素BとしてAのthe bookを飾っています。さて、このon the deskと次のdifficultを比べてみてください。
難しい本(限定用法・前)
a difficult book
僕には難しすぎる本(限定用法・後)
a book too difficult for me
この本は僕には難しすぎる。(叙述用法)
This book is difficult for me.
もしdifficultが形容詞なら、全く同じ使い方をしている前置詞句on the deskも形容詞のはずです。ただし、学校英文法ではこのbe動詞を「存在のbe動詞」と考えてS+Vの第1文型扱いします。叙述用法のbe動詞は「A=B」(S+V+C)の第2文型ですから扱い方が違っているわけです。でも、「この本=机の上」と考えても、「この本+ある / 机の上に」と考えても、大差はないし、どちらかというと「この本=机の上」の方がシンプルでいいと思うのですがね。
存在のbe動詞」を想定しないと説明がつかないのが次の英語です。
神は存在する。
God is.
確かにこれはS+Vの第1文型だし、このbe動詞をイコールと考えるわけにはいきません。でも、次の英文の省略表現だと考えるのはどうでしょうか。
神、我らと共にいます。
God is by us.
こうすれば「神=私たちの側」という「A=B」(S+V+C)の文に還元できます。分類項目はできるだけ少ない方が良いに決まってます。わざわざ複雑にする必要なんてありませんからね。

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