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第1課 「単語」(21)動詞には日本語の発想では上手く行かないものがある(その1)

「やり直しの英文法」の21回目です。動詞を分類するにはいくつか方法があって、それぞれ動詞を分類する視点が違っていて、動詞を色んな角度から眺めることができるので面白いです。こんな具合です。
1.「be動詞とそれ以外の動詞(一般動詞)」
2.「自動詞と他動詞」
3.「動作と状態」
4.「日本語の発想で上手く行く動詞と行かない動詞」
5.「単体動詞と句動詞」
school今回は動詞を「日本語の発想で上手く行く動詞と行かない動詞」とに分類します。ま、日本語の発想で上手く行くものは別に気にとめる必要はないので、要は日本語の発想では上手く行かない動詞を考えれば良いと言うことになります。そういうのがいくつかあります。今回は come や go など、日本語とは逆の発想になる動詞について考えます。

 


君はいつ学校へ行くのですか?(L3)
What time do you go to school?
「晩ご飯が出来たよ!」「今行く
“Dinner is ready!” “I will come soon.”
同じ「行く」なのに上はgo、下はcomeになってます。と言うことは、日本語の「行く」と英語のgoやcomeとはどこか発想が違っていると言うことです。実は、英語のgoは「話題の中心となっている場所から離れてゆく」、comeは「話題の中心となっている場所へ近づいてくる」という意味です。「話題の中心となっている場所」というのは、話し相手がいる所であったり、ご飯を食べるダイニングだったりします。上の例文の舞台は、「コウイチは寝坊して、ホストマザーに起こされているようす」だと書いてあるので、話題の中心となっている場所はホストマザーの家です。だから、そこを離れて学校へ「行く」のですからgoになるわけですね。一方、下の例文の話題の中心は今から食事をするダイニングキッチンです。今からそこへ近づいて「行く」のでcomeになっています。
食べ物や飲み物を皆んなパーティーに持って来ること。(L13-Communication)
Everyone must bring some food and drinks to the party.
君は彼らをよく公園に連れて行くの?(L6-2)
Do you often take dogs to the park?
comeとgoとはちょっと違うのですが、comeとgoを意識しないといけないのが bring と take です。つまり、「持って来る」のか「持って行く」のかの違いが大切なわけです。上の例文はAllison(アリスン)が自分の家でやるホームパーティに食べ物を持って来いとコウイチに言っているところです。つまり、話題の中心がAllisonの家で、皆んなが食べ物をそこに「持って来る」わけです。一方、下の例文はユミがペットショップで店員と話している場面で、公園ではありません。だから、話題の中心のペットショップから公園へ犬を「連れて行く」になってるわけです。あ、モノじゃないので「持って行く」じゃおかしいですよね。そう言えば、最近のnativesは、come や go をここまでちゃんと厳格に区別して使わなくなっています。言葉はだんだん劣化してゆくのですね。

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