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第1課 「単語」(8)名詞が数えられない理由②

「やり直しの英文法」の第8回目です。今日も「不可算名詞」について勉強しましょう。数えられない理由は次の5つでしたね。今日は「②いっぱいあるので数えない」名詞を考えます。
①1つしかないから数えない(固有名詞)
②いっぱいある(いる)ので全部は数えない(集合名詞)
③1つにつながっていて、輪郭や境目がハッキリしないので数えられない(物質名詞)
④見えないので数えられない(抽象名詞) ⑤数えても仕方がない(money)
②いっぱいある(いる)ので全部は数えない。
fish
前にやった「固有名詞」や「お一人さま名詞」は1つしかないので数えませんでした。ですから当然、複数形の-sや-esは付きません。でも、このfishは「魚が1匹、魚が2匹・・・」と数えられるにもかかわらず、複数形の-esが付かないのです!薮下はこれを習ったとき、これなら日本語と同じだなあと思いました。

 

:
今日、僕は魚を1匹捕まえた。
I caught a(one) fish today.
今日、僕は魚を2匹捕まえた。
I caught two fish today.
後は同じことなので省略しますが、two、three、four・・・と数えるんだけどfishには複数形のesが付かないのです。こういう名詞のことを「単複同形名詞」と呼んでいます。この呼び方は「単数形と複数形が同じ形だ」と言っているのですが、いちいち全部数えないので複数個あっても単数形のままだと考える方が正確です。つまり、魚はゴチャっと群れをなして人間の目の前に存在しているので、全部最後まで数えてられないというわけです。このような「単複同形名詞」には、他にも「羊(sheep)」とか「鹿(deer)」、「鯉(carp)」などがあります。ね!やっぱり人の目の前に群がっている動物や魚ですよね。あ、実は「日本人(Japanese)」も単複同形名詞の仲間です。
⊿今日、あたしは日本人に1人会った。
I met a(one) Japanese today.
⊿今日、あたしは日本人に2人会った。
I met two Japanese today.
当然のことですが、アメリカ人やイギリス人には複数形があります。
⊿今日、僕はアメリカ人(イギリス人)に1人会った。
I met an(one) American(Englishman) today.
⊿今日、僕はアメリカ人(イギリス人)に2人会った。
I met two Americans(Englishmen) today.
ね!なんだかメチャメチャ頭に来ませんか?!だって、僕ら日本人は欧米人にとって、魚や動物と同じワケですからね。ま、彼らにとってみたら日本人なんて自分たちの目の前に群がっている黒い頭をした動物みたいなものなのでしょう。あ、日本人だけじゃなく東洋人は皆同じように見えたので、「中国人(Chinese)」や「ベトナム人(Vietnamese)」も単複同形です。薮下はこれを習ったとき、英語なんて言葉を勉強するのを止めてしまおうと思いました!こんなのは失礼極まりないと思いませんか?
あ、複数形がない「単複同形名詞」も、種類を言うときには複数形にします。こんな具合です。
この池には3種類の魚がいます。
There are three kinds of fishes in this pond.
このthree kinds of fishesは、前にやった「単位・数量のof」と同じで、A of Bを「AのB」と和訳します。だから、3つとも一緒にして「単位・数量・種類のof」と覚えてください。忘れた子はここで復習しておいてくださいね。
まとめておくと、群れをなしてゴチャっといっぱいまっている(ある)ので最後まで数を数えない名詞のことを合名詞と呼びます。集合名詞は複数個あっても複数形にはしません。fishも1匹いてもa fish、2匹いてもtwo fishとなって、複数形になりません。複数個あるのに単数形ってことは、数えてないのと同じだからfishは一種の不可算名詞です。でも種類を言うときはtwo kinds of fishesと複数形になるので加算名詞になります。

2 Comments

  1. wrote:

    初投稿の者です。
    American などには複数形があってJapanese は単複同形であるのはなぜなんでしょうか?そもそもの違いがよくわかりません…よろしくお願いします。

    火曜日, 4月 8, 2014 at 4:52 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    祐君!初投稿を歓迎しますよ!祐君の質問ですが、その言葉が話されているところが世界の中心だということです。英語文化圏は英語を話している人達が世界の中心にいるということなのですよ。ま、逆に日本語は日本が世界の中心にいる言葉なのですから、「外人」という差別的な単語もあるのですよ。だから、世界共通言語というのはあり得ないわけです。

    火曜日, 4月 8, 2014 at 7:25 PM | Permalink

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