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雷神公人くんからのコメント

このブログに対するコメント>
京都大学III(2)には「ある鉄則」がありますが(笑)あえてweb上では書かないという原則を貫いておられるわけですか。 日本語第1文を英文でも1文で書くならば、「漠然と」を後の日本文とあわせて考えて、つまり「つながる」ように「正当な根拠なしに」とよみかえて without just causeなどとして、「抽象」としてかき、その後に具体例として日本文の「動物の賢さを測る客観的な基準に基づいてそう判断しているわけではない」の英文を後接する形がよいのでは。
<回答>
公人くん!なかなかするどいご指摘ですね。でも、without just causeは残念ながらここでは使えません。また、「など」と誤魔化しているのもいただけません。without just causeは法律に関連する文脈で使う慣用句で、犬やイルカの話で使うと、へんてこりんな小学生の文章になってしまいます。ま、ここら辺は日本人には多分分からないと思います。without just causeはこんな具合に使います。
彼のことを有罪だと思っているが、何の正当な根拠はない。
They believe him to be guilty but without just cause.
もし犬やイルカの話で「何の根拠もなく」と言いたいのなら、こうします。
私たちは何の根拠もなく犬やイルカを賢いと思っている。
We regard dogs and dolphins as wise animals without any good reason [or without any facts].
薮下が採点官だったら、without just causeは減点ですね。そう言えば、薮下が前に河合でやっていた頃、京都大学の英作文のことについて、公人くんと同じ事を言っていた先生がいました。曰く、「京都大学の英作文(特に2つ目)は、問題文の日本語をそのまま英語にすると上手く行かない。それぞれの日本語が、問題文の文脈でどんな役割を果たしているのかを考えて、先ず和文和訳をする」。これはまさに公人くんがやっていることですよね。つまり、「漠然と」を後半との脈絡を考えて「正当な根拠なしに」と読み替えろと言ってました。ま、確かにその通りなのですが、ここでは別段vaguelyを使っても減点されることはありません。without just causeなんかよりもはるかに自然な英語です。
また、その先生は文と文との接続に注意をしなさいとも言ってましたね。「2つの文が接続詞ナシでつながっていても、前後が<主張→理由・根拠>の関係ならば、becauseを、<譲歩→主張>の関係ならば[al]thoughをちゃんと補いなさい。逆に、接続詞らしきものがあっても、それをそのまま英語にすると大概は上手く行かないので、2文の関係をしっかり読み解いてふさわしい接続関係を考えなさい」。これも公人くんがここでやっている通りで、「そうはいっても」を譲歩表現「万年筆やボールペンを使う回数が減っていくであろうことは認めるとしても」にしてますよね。
薮下は河合にいた頃その先生に予備校英語を教わりましたから、彼の影響をとても強く受けていますし、尊敬もしています。ですから、公人くんが言いたいことは良く理解できます。でも、受験英語なんてそんなに大したものじゃないのですよ!大学側は受験生に翻訳家並みの高いレベルの英語力を要求してはいません。京都大学も格調の高い知的な英語を求めているとは思えません。米国の中学生レベルの英語が正しく書ければそれで合格させてくれるはずです。ま、「米国の中学生レベルの英語」が結構難しいのですがね。
この「森田君の挑戦」も、「期待される理想的な英文」ではなくて、「普通の(自然な)英文」を頭に置いて添削をしています。そこのところが「予備校英語」とはちょっと違います。つまり、問題集や赤本の正解とは違うのだけれど、これだけ書いたら言いたいことが十分に通じる「自然な英語」になっているはずです。逆に、薮下に言わせると、問題集や予備校が用意する正解の方が、さっきのwithout just causeじゃないですが、とっても変な英語がたくさんありますよ!

3 Comments

  1. 坂梨 wrote:

    今日は昼に突然押し掛けてもうしわけございませんでした。
    早速ですがもしMITやらCALTECHみたいな大学にtransferをするには具体的には何が必要か教えてください!
    また、TOEFLのスピーキングもengvidやら洋画で勉強やらで大丈夫でしょうか?

    火曜日, 3月 11, 2014 at 10:59 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    坂梨くん!昨日は色んな子がやって来てバタバタしていて、ゆっくり話が出来ませんでした。ごめんなさい。海外の大学への編入ですが、先ず坂梨くんが行きたい大学を決めたら、早速その大学に問い合わせてみて、編入のために必要な条件を調べてみることです。アメリカには色んな大学があるので、大学によって受け入れ条件が大幅に違っています。義弟が教えているサクラメントの大学は結構ハードルが低かったと記憶しています。でも、大学によってはTOEFILのスコアで足切りをするところもあります。だから、ともかく行きたい大学にアクセスしてみることです。そして、TOEFLのスピーキングですが、やっぱりTOEFLもただのテストですから、実際の英語の実力とは関係なく、その形式に馴れてしまえば高得点を狙うことができます。ま、ここら辺がテストの限界なのですけれどね。薮研にもTOEICの長文の解法を扱った「マーカ抽出法講義」というのがあります。一度目を通しておいてください。English Video Lessonや洋画のClosed Caption Systemを利用してももちろん力はつきますが、TOEFLで得点したければTOEFL対策問題集をやるのが一番です。模試を1度受験しただけでは経験不足。過去問をたくさん解いてみれば、自分に不足しているものが何かがハッキリしてきて対策も立てやすいと思います。

    水曜日, 3月 12, 2014 at 9:47 AM | Permalink
  3. 坂梨 wrote:

    ご返信ありがとうございます!
    直接向こうの大学に問い合わせてみようと思います。
    あとしっかりTOEFL対策をしてみます。
    ありがとうございました。

    木曜日, 3月 13, 2014 at 8:49 PM | Permalink

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