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マーカ抽出法講義(17)

マーカ抽出法講義の第17回目です。今回からしばらくの間、「間違った選択肢」と「正しい選択肢」のパターンを勉強しましょう。あ、マーカ抽出法講義で今まで取り上げた長文は全部、目次・PDF教材の「やぶゼミ」のところにアップロードしておきました。楽しんでください。
誤った選択肢の作り方にはいくつかパターンがあって、それを知っているのと知らないのとでは雲泥の差があります。つまり、本文の根拠文と設問の選択肢をただ漫然と比べるのではなくて、すり替えられたポイントを意識して比較する方が「誤った選択肢」を見破りやすいということです。
まず、「誤った選択肢の作り方」で一番多いのが「細かい事実のすり替え」です。だいたい次の3つに気をつけておけば大丈夫です。
1.主語のすり替え
2.時制のすり替え
3.数量や程度のすり替え
「1.主語のすり替え」はその名の通り、本文の根拠文と設問の選択肢の主語がすり替わっていることです。主語がすり替わっているだけなんてあり得ないと思うでしょ!?ところが、これがよくあるんですよ!こんな具合です。
【本文】In the winter of 1998, a group of nuns working under Mother Theresa were walking through the snow in New York City in their Indian clothes.  They were looking for an abandoned building that they might convert into a shelter for people who are homeless.
(明治大学)
【選択肢】In 1998, Mother Theresa walked through New York looking for an empty building.
1998年の冬、マザーテレサの下で働いている修道女の一団が、インドの民族衣装で、ニューヨークの雪の中を歩いていた。彼女たちはホームレスの人達の保護施設に使えそうな廃ビルを探していた。
1998年、マザーテレサは空きビルを探して、ニューヨークの町中を歩いていた。
ね!「修道女の一団」が「マザーテレサ」にすり替わってるでしょ!こう言うのが「主語のすり替え」です。

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