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英語を読むためのルール16・その20

2005年度名大英語、大問Ⅰはもういい加減に飽きてきたと思うので、今回で最後にしましょう。宿題になっていたのは赤字のviewingの用法でしたね。
In the study, reported in the April issue of Pediatrics, the parents of 1,345 children were questioned about their children’s viewing habits and then about their behavior at the age of seven.  The children who had watched television the most were more likely to rank in the top 10 percent for concentration problems, impulsiveness, restlessness and confusion.  The researchers said that each hour of television children watch per day up to the age of three raised by 10 percent the risk that they will have attention problems at age seven. 
注 Pediatrics=『小児科学』(雑誌の名前)
『小児科学』4月号に報告された研究の中で、1345人の子供たちの親が、子供のテレビを見る習慣について、またその後、7歳になった子供の行動についてアンケートを受けた。最も多くテレビを見ていた子供は、集中力障害、衝動性、落ち着きのなさ、混乱などで上位10パーセントにランクされる傾向が大きかった。子供が3歳までにテレビを見る時間が、1日当たり1時間増えるごとに、7歳になったとき注意力に欠陥が生じる危険が10パーセントずつ高くなると研究者たちは述べた。
動詞由来の形容詞が名詞を飾る時、それが他動詞なら「人はしている」だから現在分詞、「モノは人によってされる」だから過去分詞になりました。あ、動詞とは者が必要な動作のことで、一度ここで説明しましたね。忘れた子は参照しておいてください。habits(習慣)はモノですから、普通なら「モノは人によってされる」なので過去分詞がhabitを飾ってるはずです。
人は習慣を見ている → 習慣は人によって見られてる(
A person is viewing habits. → Habits are viewed by a person.
でも、習慣は人が見たり、人によって見られたりするモノではありませんからこれは変です。そこで、viewing は現在分詞ではなくて動名詞じゃないかという考えが浮かびます。
[テレビの]視聴習慣
viewing habit
=habit of viewing [TV]
これなら上手く行きそうですね。このA of Bは「habit = viewing TV」なので「同格のof」です。もうA of Bing なら同格じゃないかと考えて良いでしょう。そして、動名詞は「同格」以外にも、「目的」を表す場合もあります。
競泳用プール
a swimming pool
=a pool for swimming
このforは「目的・目標のfor」です。つまり、「泳ぐことを目的としたプール」の意味ですね。poolだけだと、ただの「水たまり」です。あ、目的や目標を指さすforについてはここを参照しておいてくださいね。

2 Comments

  1. moumoon wrote:

    ある、参考書にThe teachers say they began to teach it so that the students would get interested in studying.とあったのですがget interestedがひっかかります。このgetは5文型の動詞として使われているのですか?また、簡単に~so that the students would have fun in studying.としてはだめですか?

    木曜日, 3月 14, 2013 at 3:15 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    moumoon君!久しぶりですね。この get は「A get B」で「AはBになる」の意味を表現しています。「A become B」が永続的変化であるのに比べ、「A get B」は一時的な変化を表します。「AはBになる」についてはここの「第0講」を参照しておいてくださいね。
    ⊿彼は医者になった。
    He became a doctor.
    ⊿少し暖かくなり始めた。
    It started to get a little bit warmer.
    医者になると普通はずっと医者を続けますから、上はbecomeを使っていますが、今の時期は三寒四温で一時的に暖かくなったかと思えばまた冬に逆戻りというのを何度も繰り返して春になるので、下はgetを使っています。そして、becomeやgetの代わりにbe動詞を使っても文が成立します。言い換えると、「AはBになる」を「AはBだ」にすることができるわけです。あ、もちろん意味は変わりますよ!でも、A get BやA become BはA is Bと同じ第2文型なのです。
    ⊿彼は医者だ。
    He is a doctor.
    ⊿少し暖かい。
    It is a little bit warm.
    そして、ここがポイントなのですが、「A get B」や「A become B」が変化を、A is Bは状態を表現することができるので、表現したい内容に応じて意図的にgetとbe動詞とを使い分けることがあります。こんな具合です。
    ⊿彼女は勉強に興味がある。(状態)
    She is interested in studying.
    ⊿彼女は勉強に興味がわいてきた。(変化)
    She got interested in studying.
    さて、これでget interestedの引っかかりが取れましたか?次に、so that the students would have fun in studyingではダメですかという質問ですが、「have fun Aing」で「Aを楽しむ」ですから、inを取ってしまえば全く問題はありません。ま、moumoon君が書いたように、昔はhave fun in Aingとかhave fun on Aingなどと何か前置詞があったのでしょうが、今は省略されてしまってます。

    金曜日, 3月 15, 2013 at 8:42 AM | Permalink

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