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英語を読むためのルール16・その10

今枝君!今回も赤本の名大英語を使って前置詞の勉強をしましょう。あ、今やっているこの内容は、薮研のPDF教材の中にある「ルール16」と同じなので、開講科目として新たに「英語を読むためのルール16」を設定して、こちらに分類することにします。これは、前にやった「英語の読み方」の続編だと思ってください。そして、これと同時に「英語の問題の解き方」も今月中に開講予定です。英語は好きなんだけど、模試などでなかなか点が取れない子は是非受講してみてください。
Yet the point about modern digital and genetic technologies, unlike the big science programs of the past, is that our capacity for innovation is highly distributed across thousands of laboratories in universities and companies.  As a result, it is very difficult for governments to control what goes on.  Innovation is putting modern technologies in the hands of users, whether those be personal communicators or genetic testing kits, rather than in the hands of states.  Thanks in large part to global communications and computing power, innovation has become a far more open, distributed and democratic process.
しかし、現代のデジタル技術と遺伝子技術の重要な点は、過去の大きな科学計画と異なり、技術革新を行う我々の能力は、大学や社会の何千もの研究所に十分に分散していると言うことである。その結果、行われていることを政府がコントロールするのは非常に難しくなっている。技術革新によって、現代の科学技術は、それが個人用の通信装置であれ、遺伝子検査用具一式であれ、国家ではなくむしろ利用者の手に委ねられつつある。主に地球規模の通信とコンピュータ処理能力のお陰だが、技術革新は以前よりもはるかに開かれ、広範囲に広まった、民主的な過程となっている。
今までは主に「A of B」を見てきました。「A of B」は原則、「名詞 of 名詞」になっていて、AもBも名詞じゃないといけません。そして、「A of B」全体も1つの名詞になります。ですから、前にやった「主格のof」や「目的格のof」は正確に言うとこうならないといけません。
①「BがAすること」=主格
②「BをAすること」=目的格
さて、前置詞とは「名詞の(ことば)」ですから「of B」、言い換えると「前置詞+名詞」が基本のセットだと前に書きました。そして、この基本セットの方は形容詞副詞になるのです。こんな具合です。
机の上の本は私のです。
A book on the desk is mine.
机の上に本があります。
There is a book on the desk.
同じon the deskでも、「机の上の本」は名詞「本」を飾る形容詞だし、「机の上にある」は動詞「ある」を飾る副詞なわけです。そして、英語が読める第一歩は、この「前置詞+名詞」が形容詞なのか副詞なのかを見極められることなのです。大げさに言うと、英文の半分はこの「前置詞+名詞」でできてます。だから、「前置詞+名詞」が分からなければ、英文の半分がすでに意味不明ということになります。そんなことで英文が言いたいことを理解できるはずがありませんよね。繰り返すと、英文解釈の修行の第一歩は、「前置詞+名詞」を他の部分から切り出して、それが形容詞なのか副詞なのかを考えることです!!
では、名大の英語を見てみましょう。
現代のデジタル技術や遺伝子技術に関する問題点
the point about modern digital and genetic technologies
この「前置詞+名詞」は名詞pointを飾る形容詞になっているのが分かりますか?見分け方のポイントは、直前に飾られる名詞があるかどうかです。だって、2語以上の長さの飾りは、飾られる名詞の後ろにきます。当然「前置詞+名詞」は2語以上になるので、飾りは名詞の後ろに来るわけです。こんな具合です。
大きな帽子
a big hat
僕には大きすぎる帽子
a hat too big for me
同じ帽子を飾っているのですが、bigは1語なのでhatの前に、too big for meは4語だからhatの後ろに来てますね。薮下はこれを「ETの法則」と呼んでます。あ、このpointは「重要な点」というよりも「論点」とか「問題点」の意味ですよ!赤本さん。では次の「前置詞+名詞」はどうでしょうか?
結果として、政府が現状を規制するのは困難をきわめています。
As a result, it is very difficult for governments to control what goes on.
これは一発で分かったでしょ?!だって、「前置詞+名詞」の前に飾られる名詞がないんだから、形容詞になれるはずがないよね!このas a resultは副詞として後ろの文全部を飾っています。いわゆる文修飾の副詞です。asには「ので、とき、ように、つれて、しながら、なのだが、比較、資格、関係詞」の9つの意味があって、このasは「資格」で「~として」の意味を表します。あ、asについてはもっと先で勉強するので楽しみにしていてください。
さて、それでは宿題です。下線部にあるin large partは形容詞ですか?それとも副詞ですか?次回はいよいよ下線部の意味を考えてゆきます。

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