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英語を読むためのルール16・その2

<質問>
以下は、『桐原書店・英文解釈の技術100』の「73.接続詞がない関係詞節の連続に注意」にある同志社の英文とその和訳です。
If you think of the people you know who can handle significant amounts of stress and avoid its damaging effects, they usually men and women who maintain a strong sense of commitment to their work and other activities, and who respond positively to challenges rather than feeling completely overcome by them.
皆さんがご存じの方の中で、かなりの量のストレスを巧みにさばき、そのストレスが及ぼすひどい影響を避けることのできる人たちのことを考えてみるなら、そういう人たちは、たいてい、自分たちの仕事やそのほかの活動に対して献身しているという強い意識を維持している人たちであり、また難題に完全に圧倒されたと感じるよりむしろ、積極的に反応する人たちである。
和訳のなかには「献身しているという意識」の同格表現があるのですが、英文にはそれに当たる that などが見あたりません。この「という」に当たる英語はどの表現なのでしょうか?よろしくお願いします。
<回答>
今枝君!君の質問は、a strong sense of commitment の a sense of A を 「①Aを感じること」と考えるか、それとも「④Aであるという意識」と考えるかがポイントになってます。このことについては、一度ここで書きました。忘れた子は参照しておいてくださいね。
①Aを感じること
満足感=sense of satisfaction
責任感=sense of responsibility、sense of commitment
④Aであるという意識、Aしているという認識
専門家意識=sense of being a specialist
一体感=sense of coming together
もうお分かりですね。問題文のa strong sense of commitmentは「責任を感じること」の方で、これで「責任感」の意味になります。to以下は何に対する責任感かを表現しているので、a strong sense of commitment to their work は「自分の仕事に対する強い責任感」と和訳できます。一方、「Aであるという意識」の方はA of Bingの形をとります。だから、「自分達の仕事に献身しているという意識」ならa strong sense of committing themselves to their workじゃないといけません。ま、どっちでも大差はないのでしょうが、「責任感」の方がスッキリしていてスマートですよね!
それよりも薮下が気になったのは、people who respond positively to challengesの訳語で、「難題に積極的に反応する人たち」の方です。だって「難題に反応する」って、日本語がおかしくありませんか?普通は「難題に対処する」ですよね?!そう思いませんか?桐原さん!

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