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AKB47君の憂鬱(8)

<質問>  
Then the miracle happened.  Suddenly there was a fierce blast of wind on my right cheek―and (2)we all stopped dead in our tracks.  Just as well that we did!  As if a giant banana skin was being peeled back, the mist rolled towards us in a dense, solid mass―leaving in its wake a totally clear patch of air.  There was the valley, several thousand feet below us, and we found ourselves standing within a few yards of the edge of the cliff!
  その時奇跡が起こった。突然激しい突風が私の右頬を打った―そして私たち全員はその場にぴたりと立ち止まった。立ち止まったのがよかった!まるで巨大なバナナの皮がむけていくかのように、霧が濃くどっしりとした塊になってむくむくと私たちの方に動いてきた―そして霧の動いた跡に、霧が絶えて空気の澄み切った部分が残った。私たちの下には深さ数千フィートに及ぶ谷があり、私たちは断崖の縁じゃら数ヤードもないところに立っていたのだった!
質問ですが、先ず、in a dense, solid massのsolidが「どっしりとした」の意味になるのか分かりません。最後に、in its wakeがどうして「霧が動いた跡に」になるのでしょうか。wakeは「目が覚める」ではないのでしょうか?
<回答>
前回の続きで、今回はsolidとwakeについてお話しします。先ず、a dense, solid massですが、薮下は赤本がやっているように「濃くてどっしりとした塊」でも別にかまわないと思います。なぜなら、solidに「固体の」以外の訳語を当てていればおそらく得点できると思うからです。ま、このsolidには「どっしりと安定した」の他にも「途切れていない」の意味もあるので、そこから「1つにつながっている」→「大きな」と考えて、薮下だったら「濃い霧が大きな塊となって僕らの方へ押し寄せてきた」と訳しますがね。
次に、in its wakeの表現に使われているwakeですが、これは「目が覚める」のwakeと綴りは同じですが、語源はまったく別です。もともとは船が通った跡(船跡)を意味する言葉で、それの具体性がなくなって行って出来たのがin the wake of Aで「Aの後で」くらいの意味になります。こんな具合です。
戦争の後には苦難がやってくる。
Hardship follows in the wake of war.
だから、このin its wakeは「霧が晴れた後で」くらいの意味です。赤本の「霧が動いた跡に」の訳語がおかしいと思うのは、霧は跡なんか残さないからでしょうね。でも、これもさっきと同じで、wakeに「目が覚める」以外の訳語を当てていたなら、そんなに大きくは減点されないと思います。それよりもleave a totally clear patch of airの「V+O」関係がちゃんと見抜けていること、言い換えるとin its wakeの「前置詞+名詞」の挿入が理解できているかどうかがここのポイントです。「前置詞+名詞」をいつも他の部分から切り離して読むことは、英語を読む上での基本中の基本でしたよね!
AKB47君!これで少しはスッキリしましたか?

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