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Allen君からの質問

<質問>
藪下先生こんばんわ。模試の復習をしてたところ、どうしても理解し難い部分があったので今回投稿させていただきました。
  「本文」  
Studies in advanced economies show, as one would expect, that for every €1,000 increase in income there is, indeed, an increased sense of well-being — but only for the poorest fifth of the population.  
「訳」  
先進国の経済を研究した所、1000ポンドの収入増ごとに幸福度も上昇するのだが、それは人口の5分の1を占める最貧困層の人々にのみ当てはまることが明らかになっている。  
気になったのは「the poorest fifth of the population」です。パッと読んで理解できなかったので訳を見たのですが、ちょっと納得がいきません。5分の1という表現は「one fifth」とか「a fifth」と習っています。辞書を引いても本文のように使った例が見つかりませんでした。ひょっとしてこういった表現があるのでしょうか?はたまた、何か隠れているのでしょうか??
<回答>
Allen君!返信が遅くなってごめんなさいね。ちゃんと模試の復習をしてるなんて、感心です。そうやって、未知の部分を既知化してゆくことが語学の王道です。
さて、序数についての質問ですが、とっても面白いですね。分数については、どの参考書も「分子は基数詞、分母は序数詞で読んで、分子が2つ以上の場合には分母に複数の-sをつける」みたいなことが書いてあるだけで、序数の働きについては何も説明がありません。だから、Allen君の言うとおり、5分の1はone fifthかa fifthとしか表現できないはずですよね。
実はfiveにもfifthにも「5つに分ける」の意味があって、fiveは「5つに分けてその数をかぞえる」、fifthは「5つに分けてそれを順番に並べる」ということを言ってます。そして、5分の1とは「5つに分けて順番に並べた中から1つを取り出す」という意味で、1番目から5番目のどれを選んでも「5分の1」なわけです。でも、問題文のthe poorest fifthは「5つに分けてそれを順番に並べた中から一番貧しいものを取り出す」の意味で、今度は特定のグループを取り出すわけですから、aではなくてtheがついています。だから、the poorest fifth of the populationは「人口を5つに分けて順番に並べた中から一番貧しいグループ」で、これは模試の和訳にある「人口の5分の1を占める最貧困層」と全く同じ意味なわけです。
fiveやfifthは普段からよく使う、とてもありふれた言葉なのに、それが持っている意味は結構奥が深いのです!

One Comment

  1. Allen wrote:

    単に「5」や「5番目」というイメージを持つより、「5つに分ける」というイメージを描いた方が良いのですね!
    ありがとうございました!

    日曜日, 12月 23, 2012 at 11:12 PM | Permalink

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