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森田君の挑戦(19)

<問題>
1996年度・京都大学

私の子供時代には、学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。いっしょにいたずらをして怒られたり、仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが、そうすることで他人ととのつき合い方を学んだ。家でゲームばかりしている現代の子供たちを見ていると、なぜいじめがあるのかわかるような気がする。

<答案>

When I was a child, I usually played with my friends after school until it got dark.  Sometimes, we were scolded when we made excessive jokes.  And other times, we fought.  But we learned who to associate with other people from these experiences.  When I see today’s children who play TV games in their house, I seem to be able to know why there is bullying.
<読者への挑戦>
赤い部分の英語が間違っています。さて、どうしてそれが間違っているのか、またどうすれば正しい表現になるのかを考えてみてください。
<添削>
森田君!今回の訂正すべき箇所はたった1つですよ!今日は「分かるような気がする」の表現を勉強しましょう。
seem to be able to know
このseem to be able toは「きっとできるよ!」の意味の明るい未来を予想する表現です。こんな具合です。
彼女は彼と上手くやっていけるわよ!
She seems to be able to get along with him.
逆に、don’t seem to be able toとなると、未来に暗雲が立ちこめてきます。
僕はきっとそんなことはできないよ。
I don’t seem to be able to do such a thing.
問題文の「気がする」は、何かを予測しているわけではないので、「私は思う」で全く問題ありません。ですからI seem to be able toをI thinkとしてやります。赤本がやっているようにIt seems to me thatなんてもったいぶった表現なんな使わなくてもOKです。thinkには「気がする」とか「つもりだ」など、色んな意味合いを含んでいます。
前に言った気がするのだけれど。
I think I told you that before.
お前はいくつのつもりでいるんだ?
How old do you think you are?
次に、「分かる」の表現ですが、ここではknowは使えません。なぜなら、knowは「情報や知識をすでに持っている状態」とか「情報や知識が思考過程を経ることなく直感的に獲得される動作」を言うので、be knowingとかcan knowとは普通は言いません。問題文の「分かる」は「なぜいじめがあるのか納得できる」と言いたいので、knowではなくてunderstandにしてやれば良いでしょう。

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