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よしひろ君からの質問

<質問>
こんばんは。 久しぶりに質問させてもらいます。
 
With unemployment in the USA and some European countries hitting near record lows and significant skills shortages in some areas, a strong push to retain older workers is developing.
この文頭にあるのは付帯状況のwithで、そこまではわかるんです。。。 2個目のandのあとにはwithが省略されていますよね?でもそうすると、and以降がwith O C の形ではなく、with O(ここではsignificant skills shortage)になりますよね?ならこのwithは付帯状況ではないwithですよね?だとしたら原因、手段、、、、いろいろあるなかで、原因がいい気がしました。すると訳は模範どおり 「合衆国やいくつかのヨーロッパ諸国の失業率がほぼ最低となり、いくつかの分野においては熟練労働者が相当に不足しているため、高齢の労働者をかかえておこうという強力な動きが進んでいる。」 になるみたいです。。 僕が違和感を感じるのは、前置詞には変わりはないものの、異なるはたらきをするwithが、等位接続詞のandでつながっていることです。説明をお願いします。
<回答>
「よしひ君」、じゃなくて「よしひ君」!本当に久しぶりですね。遠慮せずに、どんどん質問をしてくださいよ!よしひろ君の質問は、目の付け所が面白くて、ハイレベルな質問です。ですから、きっと『薮研』を見てる皆んなも良い勉強になるはずです。
さて、ご質問の英文ですが、よしひろ君の見立て通りで、with unemployment hitting near record lowは「with O+C」の形をしています。そして、OとCの間にin the USA and some European countriesが挟まっているので、「with O+C」の形を見抜くのが結構むずかしい英文になってます。だから、これをちゃんと見抜いたのはさすがです。でも、この「with O+C」は「付帯状況」ではなくて「理由・原因」なのですよ!つまり、「with O+C」には「付帯状況」だけでなく「理由・原因」の意味もあるのです。こんな具合です。
もうすぐ秋なので、セーターを出しておきなさいよ。
With fall coming soon, you will need to get your sweater ready.
こう考えると、andが結んでいるのは2つとも「理由・原因のwith」なわけですから、よしひろ君の「違和感」もなくなると思います。あ、ご指摘の通り「with+O」だけでも、「Oが原因で」の意味になります。こんな具合です。
あれだけの経験があるのだから、彼はきっと勝つ。
With such experience, he is sure to win.
だから、見方を変えるとWith unemployment and skills shortagesで「失業や技術不足が原因で」の意味の中心的な部分を表現していて、名詞unemploymentを飾っているのが形容詞のin the USA and some European countriesやhitting near record lows、名詞skills shortagesを飾っているのがsignificantやin some areasとも解釈ができます。ご質問の部分だけを抜き出すとこんな感じです。
ほぼ過去最低の値に達している失業率
unemployment hitting near record lows
これは現在分詞がただの形容詞の働きをしているだけなので、「with O+C」じゃなくて「with+O」と捉えているわけです。ま、Cを主要構成要素と捉えるか、単なるオマケの飾りと捉えるかの違いだけで、結局は2つとも同じ事を言っていますがね。
それにしても、この英文にはrecord low(最低値)とかstrong push to~(~しようとする強い力)なんかが出てきたり、「技術不足」をskill shortagesじゃなくskills shortagesとしているところなんて、結構むずかしいクセのある英文ですね。

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